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責められず詮索もされない日

ころり

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一日早い父の日。
実父の住むアパートに行ってきた。

暗く狭いアパートで一人暮らす父を見ると、なぜか罪悪感がある。私が悪い訳ではないと自分に言い聞かせるが、こんな場所に一人で放っておくなんて冷たい娘だろうか…と自問自答。

それに少し前に病気で入院した事もあり、最近ますます老けたように見える。

もう何年も父の日をしていなかった。

父がある女性と暮らすようになり、その女性が嫌いな訳ではなかったが、何となく父には近寄り辛くなった。
父も自分から私に連絡をしてくるタイプではない。互いに距離を置く似た者同士――いつの間にか他人のようになった。

しかしその女性が亡くなり父が一人になってから、時々昔に戻ったような気持ちになる。

さらに父は以前にも増して心身ともに弱くなり、母とは大違い。
母は逆に年齢を重ねるごとに気が強くなっている。








久々に渡す父の日のプレゼント。
どこか照れ臭いような気持ちもあり、「これ、食べて」と、事務的な口調で言いつつ渡した。

父は明日が父の日だなんて知らなかった様子。

ラッピングされた包装紙に「お父さんありがとう」と印刷されているのを見てようやく気付いた。

プレゼントは父の好きな鰻にした。

父は「わぁ、旨そうだな」と喜び、「ゆっくり味わって食べるよ」とニコニコしていた。


安心出来る。
父は私を攻撃しない。

義父母の家ではプレゼントを渡しても大して喜ばれず、実母に至ってはプレゼントを渡す為に会ったのに、なぜかお説教を聞くハメになる。

父は絶対にそんな態度をしない。

毎日何をしているのか?貯蓄はしているのか?老後をどうするつもりなのか?
実母と会えば毎回聞かれるそんな事も、父は一切聞かず、ただテレビや食べ物の話をするだけ。

帰宅後、久々に気持ちが楽になっている事に気付いた。
責められず詮索もされない日。

こんな日ばかりならいいのに。






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Posted byころり