母と娘の主従関係





「そろそろ帰ろうか…」

夫の実家でそう思いつつ立ち上がった時、義妹が家に入ってきた。

すると義母が慌てて立ち上がろうとしたものの、よろけてしまい目の前のテーブルに覆いかぶさるように転んだ。

「大丈夫ですか⁉」

「えぇ、大丈夫ですよ」

そう答えながらも義母は、「嫌ね、みっともないわ」と恥ずかしそうに笑った。

最近義母の足の力が弱っているような気がする。特に悪い方の片足が。
しかしあまり追及して聞きづらく、私はただ黙ってその様子を見ていた。

だがそれ以上に無関心なのが義妹。

義母が転んでも全く動じず、知らぬ顔。
あまりに無関心過ぎて、その場にいた私の方が気を遣ってしまう程。

それでも義母は義妹に話しかけた。






その会話を聞いていると、どうやら義妹の子供が何か資格取得の為の勉強をしていたらしく、それに合格したらしい。
その祝い金だと言いながら、義母は義妹に封筒を渡した。

義妹は断る事もなく、かと言って感謝の言葉を伝えるのでもなく、ただ「分かった。渡しておく」と言っただけ。

義母は、「少しだけだけどね」と言ったが、義妹はそれに対しても返事をせず。


この親子の様子を見ていると、娘の方が主導権を握り立場が上だと思った。

義母は娘に対し、腫れ物に触るような接し方をする。
それはきっと、娘がハッキリと主張するからだろう。義母は娘に何を言われるか、どんな態度をされるのかと機嫌を伺いながら話しているように見えた。

そしてそれは今に始まった事ではない。

私が知るずっと以前から、積み重ねた結果がこの関係なのだろう。

義妹は親の事で悩む事があるのだろうか。
親と一線を引いている義妹が羨ましく思った。
そのせいで義母は嫁に依存してしまうのかもしれないけれど。

私も実母と一線が引けていれば、実母も兄の嫁を頼っただろうか。
だがそれも今更だ。
この年齢から親子の主従関係を逆転するのは無理な気がする。







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Posted byころり
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