老化の予感
目薬をさそうとして、ハッとした。
よく見るとそれは目薬ではなく、犬の点耳薬だったのだ。
危ない…うっかりしていた。まさかこんな間違いをするなんて。
私が使用している目薬と愛犬が使用している点耳薬のサイズ、形は似ている。
そしてどちらも冷蔵庫のドアポケットに入れており、ボンヤリしていた私は無意識に点耳薬を手に取ってしまっていた。
もし気付かずそのまま目にさしてしまっていたら…と思うとゾッとする。
さらにそのドアポケットにはこれだけではなく、愛犬の皮膚の薬や私のアレルギー用の点鼻薬まで入っている。
これがまた全て似たようなサイズなのだ。
収納ブログでよく見るような、小箱で仕切りをつけ一目瞭然に整理すれば間違う事はないか?と考えてみたがそれも無駄なような気がする。
そもそも意識の問題。
冷蔵庫を開ける前から頭がボンヤリしていては、どれ程整理されていても無意識に別の物を手に取ってしまいそう。
最近似たような「うっかり」が多い。
スマホを失くしたと思ったら、車の座席に置き去りだった。
眼鏡を失くしたと思ったら、なぜか洗濯かごから出てきた。
そんな事は日常茶飯事。
それがさらに酷くなり、二階に行ったものの何をしに来たのか忘れる、今自分が言おうとした事を忘れる、今日の分の薬を飲んだのかどうか分からない…など、自分でも情けなくなる程物忘れが悪化している。
これが老化という事か。
まさかこんなミスや物忘れをすると思ってもみなかったが、自分で気付かないうちに老化は進んでいる。
そう思うと、最近の高齢者の運転問題のニュースも、他人事ではない。
今は自分には無関係のように感じるが、いつ「その時」が来るのか、その時が来てから慌てても遅い。
老後、誰かに自分を管理して欲しくなる気持ちが少し分かるような気がした。
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