立場逆転





義母の通院日。

先日嫌な思いをした為、顔を合わすのが億劫だった。
朝から無意識に溜息ばかりしている自分に気付き、ダメだ、切り替えなくては…と自分に言い聞かせた。

怒っているのに笑われた

義母の言葉に思わずカチンときた。いつもの私なら表に出さず、微妙な笑顔を維持していたかもしれない。だが今日の私に余裕はなく、...


何事も引きずる私。
いつまでもクヨクヨと過ぎた事を考えてしまい、忘れる事はない。

根に持つタイプなのだ。


それでも何とか普段通りを装い義父母の家の玄関を開けると、「あら、ころりさん、おはよう!」という明るい義母の声。

その表情を見ても、先日の事など全く気にしていない様子。覚えてもいないだろう。当然だ、義母にとっては楽しく嫁と会話をしていただけなのだから。

だが相手がそんな人なので助かる面もある。
私ばかりが傷ついて…と、悔しく思わなくもないが、互いに気にし過ぎるタイプだと、それはそれで疲れるような気もする。








病院までの道中、義母は助手席に座りずっと喋り続けた。

話の途中で、「お父さんは全然話を聞いてくれないから面白くないのよ」と愚痴っていたから、余程話を聞いて欲しかったのだろう。

そして話題は川崎殺傷事件の事に。

これだけニュースで報道されているし、義母にとっても衝撃を受けた事件だったらしい。

「怖いわよね。うちの近所の人達は良い人ばかりですけどね、でもその子供までどんな人なのか分からないから」

義母はそう言い、「やっぱり老人の二人暮らしは不安よ」と続けた。


そこ⁉

義母はどんな事件でも結局そこに結び付けるような気がする。

災害があっては不安だと言い、殺人事件があっては怖いと言い、最後にはいつも「老人二人だから」。


「家の中まで入ってこないでしょう、大丈夫ですよ」

私は冗談交じりに茶化した。

すると義母はムキになり、「何言っているの!家の中にまで侵入してくる人もいるじゃない!」と声を荒げた。

ふと顔を見ると義母は真剣な目をして、うっすら涙まで浮かべている。

あ、茶化して悪かったかしら。

ふと気付いた。先日と立場が逆転している。

私は自分が傷つく事ばかりに敏感だが、案外自分も相手が嫌がる事を言っているのかもしれない。






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Posted byころり
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