自分にとって価値のあるお金の使い方

義父母の家に行くと、義母が言った。
「聞いたわよ。動物病院ってすごく費用が高いらしいわね」
どうやらGW期間中に夫が実家に帰った時、要らぬ話をしたらしい。
もし犬がいなければ
「保険がなくて自費ですからね」
私がそう言うと、「勿体ないわねぇ」と義母はため息交じりに言った。
義母は以前から犬が嫌いだ。
「もし犬がいなかったら、ころりさんも今よりずっと自分にお金をかけられるでしょう?」
そう言えば少し前から、義母は私と一緒に美容院に行きたがっていた。
私の通っている美容院に連れて行って欲しいと言うのだ。
意味のある事
しかしそれが嫌な私は、「今は美容院に行く予定がない」とか「節約したいので」と逃げていた。
義母の中では、私に美容院に連れて行ってもらえない不満の矛先が、なぜかうちの愛犬に向いているらしい。
「もっと意味のある事にお金を使うのならいいと思うけど」
義母のその言葉に思わず私は言った。
「私は自分の物を買ったり美容にお金をかけるより、犬の為に使う方がずっといいです」
すると義母は、
「えー、それはダメですよ、ころりさん」と呆れた口調で、
「いくら犬にお金をかけてもいなくなったら何も残らないでしょう?」と続けた。
話にならない。
どうして夫は自分の母親が犬嫌いな事を分かっているのに、余計な話をしたのだろう。
こうしてこちらが嫌な気分になるだけなのに。
義母は犬に金をかけても何も残らないというが、私の心には大切なものが永遠に残るはず。
それが分からない義母とは永遠に理解し合えないような気がした。
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