私の第一印象
家からそれ程遠くない場所に、新しい心療内科が開院したらしい。
ネットで調べるとサイトもあり、院内の様子や医師の紹介がされていた。
その医師の顔を見た瞬間、「ダメだわ」と思った。
人の顔を見て「ダメ」なんて、何様なんだと我ながら思うが、最近人の第一印象を重視してしまう事が多い。
その医師は神経質で傲慢なタイプに見えた。
もしそうでなくても、穏やかに微笑んで話を聞くタイプには見えない。
顔の印象だけでその心療内科に行く気にはなれないと思った。
仕事でもよくある。
新しく入社してきた人。
新規の顧客。
紹介されて目があったその時、私の頭の中では自分と合う、合わないという判断が瞬時にされる。
これが案外当たっていたりする。
人の事は見た目で判断してはいけない、第一印象だけが全てではない、そんな言葉をよく聞くが、この年齢になると自分と合うかどうかというのは第一印象でほぼ決まっているような気がする。
中には例外もあり、「意外、こんな人だと思わなかったわ」という事も無くはないが、かなり少ない。
先日も義母の知人を紹介された。
その知人が帰った後で義母が私に言った。
「とても感じの良い人でしょう?」
「そうですね」
そう答えたものの、内心私は苦手なタイプだという印象を受けていた。
義母の言う「良い人」が私にとってはそうで無い事が多い。
そしてふと思った。私にとって、「合う」と感じる人がいかに少ないかを。
私がそう思うという事は、相手から見ても私は「合わない人」だと思われているだろう。
自分が「第一印象が良くないわ」と思う数と同じだけ、私自身が他人にそう思われているのだと思う。
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