第一印象と実態
昨日行った100円ショップ。
そこで対応してくれた店員はとても感じの良い人だった。(▶100円ショップの在庫1点)
明るい笑顔で口調は優しい。
30代ぐらいの女性だったが、細く華奢な体つきでウェーブのかかった栗色の髪形が似合っていた。
こんな女性と友達になりたかったな…と思わせられる女性。
つい過去形で書いてしまうのは、今更私には友人なんて出来ないと思っているから。
私はその店員と会話した後、しばらく店内をウロウロしていた。
ファイル以外に買う予定の物は無かったが、100円ショップに来るとつい一つ一つの商品を眺めてしまう。
そうして店内を一周し、私は手ぶらで出口に向かった。
すると、「聞いているんですか⁉」と、大きな声が前方から聞こえた。
私の周囲にいた人達も、思わず振り返りそちらの方向を見る程の大きな声……というより、キツイ声だった。
私は出口に向かいつつ、何気なくその方向に目を向けた。
すると何と、そのキツイ声の主は、先ほどの優しそうな女性店員ではないか。
あの栗毛の女性店員はレジカウンターの中にいて、隣には新人らしき中年の女性店員がいた。
「すみません…」
中年の女性店員は太った体を精一杯小さくして謝っていた。
私と同じか…さらに年上。50代ぐらいかもしれない。失礼ながら見た目も手入れが行き届いておらず、髪の毛はボサボサ、顔はスッピンでシミだらけだ。
私はまるで自分の姿を見ているようで辛くなった。
「しっかりして下さい!何度言ったら分かるんですか!」
栗毛店員の注意は一言で終わらず、いつまでもその中年店員を叱り続けていた。
レジには待っている客がいた為、その様子に気付いた他の店員がすかさず別のレジを開け誘導した。
中年店員は何かミスをしたのだろう。
それにしても客の前であんなに派手に叱るなんて。
あれ程優しそうに見えた栗毛店員の顔が、その瞬間からただの気の強い女性にしか見えなくなった。
こんな場面を見ると、やはり外で働くのは嫌だと思う。
そして友人が欲しいと思う気持ちからも遠ざかっていく。
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