親子一丸となって受験
久々に職場に行くと、パート達の心ここに在らず。
仕事の事などどうでもいいといった雰囲気で、子供の受験の話題で持ち切りだった。
休憩時間だけでなく、仕事中もずっとその話ばかり。
それを注意する上司もおらず、それどころか上司まで
「〇〇さんの息子さん、K大合格ですか!凄いですね~。うちの息子もね…」と話題に加わっている。
親とはこういうものか。
我を忘れ、仕事を忘れ、子の受験の事で頭がいっぱい。
私達の若い頃も親は同じだったのだろうか。
確かに昔も熱心な親はいたと思うが、今は親子一丸となってという雰囲気がより強いように思う。先日書いたように、子供の受験の為に仕事を休む親までいるぐらいだから。(→気にされない気楽さ)
それにしても…。
受験生の子を持つ親だけが浮足立っているのなら分かる。
だが様子を見ていると、子は社会人でとっくに受験とは無関係になっている親、子がまだまだ小さく受験まで程遠そうな親などまで、皆が浮足立っている。
「結果がどうなったか気になって眠れなかったわ」
「あの高校、倍率高いでしょ」
「滑り止めの入学金、痛いわよね」
そんな事を受験生の親でない人までが興奮気味に話しているのを見て驚く。
なぜ他人の子の受験にそこまで興味津々なのだろう。
なぜそこまで感情的になるのだろう。
いつか自分の子も通る道だから。
むかし自分の子が通ってきた道だから。
そんな共通の思いが彼女達を必死にさせるのだろうか。
この日、私はいつも以上に孤独だった。
背中から両脇から感じる異質感。
私だけが別。そんな思いの中、私もほとんど仕事にならずただ黙って座っているだけだった。
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