子供がいなくて羨ましい





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「ころりさん、ご主人のボーナス、たくさんありました?」

パート先で突然そう聞かれ、ジワッと汗が噴き出した。数人のパート主婦が笑いながらこちらを見ている。
苦手な話題。また嫌な思いをしそうな予感。

「いえ、夫の会社はボーナスが無いので…」

「そんな事言ってー。少しは出るでしょ?」

「いえ本当に。1円も無いです」

知っているくせに。私は心の中で呟いた。
この職場に関わるようになってから、ボーナスの時期になる度、何度もこの話題をした事がある。

毎回私は同じような返答をし、我が家にボーナスが無いという事は彼女達も知っているはず…だと思うがすぐに忘れられてしまうのか?

「えー⁉本当に?全く?ゼロって事?可哀想~っ!」

この反応も毎回同じでウンザリする。

ネガティブに捉えれば、まるでこのセリフを言いたいが為に質問されているのではないかとさえ思う。

今回もその場にいた他のパート達が顔をしかめ、「それはキツイわ。私なら耐えられない」「うん、私も無理」と口々に言った。

さらに、「ご主人に転職するように頼んだら?」と言い始め、私が「うーん、なかなか年齢的にも難しいですしね」と濁すと、

「でもボーナスが無くても貯蓄出来ているの?老後が心配じゃない?」とこの話が終わる様子は無く、私はこの話題をどうしたら終わらせる事が出来るのだろうと困った。


すると別のパート主婦が、「きっとそう言いながら貯蓄があるんでしょ。ボーナスが無くても月給が凄く良いんじゃない?」と言い始めた。

それを聞いた他の主婦も、「えー、羨ましい!それならいいよね~」と勝手に話が進んでいく。

「それは無いです。本当に貧乏暮らしですよ」と私が言うと、また同じ主婦が言った。

「それに子供がいないから必要経費が違うじゃない?そりゃ貯まるでしょ」

その言葉に周囲は納得し、「そうよねー、やっぱり子供がいないって羨ましいわ~」「子供がいないと楽でいいわよねー」「うちももし子供がいなかったら今頃かなり貯まっているわ」と言った。

いつもこのパターンだ。
確かに子供がいないから私達夫婦は少ない収入でも暮らしていけているのは事実。
最近は特に周囲の主婦達が、子供の学費や仕送りにかなりの出費だと言っているのを聞く事が多く、もし私がその立場ならこんな呑気な暮らしは出来ていないだろうと思う。

しかし…。
子供がいない人に向かって、「子供がいなくて羨ましい」という言葉のチョイスはどうかと思う。

それならば、私も言いたい。
「子供がいて老後が安心ね。羨ましい」

だがもしそんな事を言えば、「子供がいても不安は一緒よ!子供に頼ろうなんて思っていないから!」と猛反論される。

しかし子なし主婦の老後の不安と、子あり主婦の老後の不安はまた違うと思うのだ。
年老いた時、この世の中に子と呼べる存在がいる事、それがどれ程羨ましいか、子あり主婦には分からないだろう。

子なしには子なしの思い、子ありには子ありの大変さがある。
どちらか一方が楽でいいなんて事はないと思う。





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Posted byころり
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