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ねんきん定期便

ころり

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「たったこれだけ?」

夫が驚きと落胆の声を出した。

「……少ないよね」

見ないフリ、気にしないフリをしていた私だが、その声を聞いて改めてその少なさを実感させられた。


夫が手にしていたのは「ねんきん定期便」。

不定期に送られてくるのかと思っていたが、実は誕生月に送られているらしい。気付かなかった。

送られてきた時には一応開いて確認するが、すぐ閉じた。
深く考えないでおこう。忘れてしまいたい。

将来への不安が膨らむだけだから。


今回、夫はこの「ねんきん定期便」を初めて見たらしい。
夫は無頓着なところがあり、今までは若い事もあり年金や将来の事を深く考えないタイプであった。

だがいつの間にか定年と言われる日がそう遠くなくなり、いよいよ自分も年金の事が気になってきたようだった。







それで初めて知った現在の年金受給額。

あまりに少なさにショックを受けていた。

「これではとても生活ができないよ」

誰もが思う事を夫は言った。

私は探るように夫に言ってみた。

「私がフルタイムで働いて、自分で社会保険に加入すれば、少しでも夫婦で受け取る年金が増えるんじゃない?」

フルタイムで働くなんて本気ではなく、今更そんな自信がないのが本音だが、夫がどんな反応をするか試したかった。

すると夫は一言、

「今は親の介護があるから無理でしょ」と悩む気配さえ無い。

さらに、

「そのうち親がいなくなれば、それから働き始めてくれれば嬉しいけどね」と付け加えた。


親がいなくなるなんて……その頃には私だって初老だわ。遅すぎる。

ずっと目を背けてきたが、老後の年金受給額を考えるととても生きていけると思えない。
簡単に生活保護を受けられるとも思えないし、皆何か対策をしているのだろうか。

長生きするのが怖くなる。





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Posted byころり