怒らせてしまった
「明日も来るわね」
そう言われて私は焦った。
この様子では私が元気だと言うまで毎日来られてしまう。
「もう大丈夫ですから!」
そう大袈裟に元気アピールをすると、「そう?それなら明日は買い物に連れて行ってくれる?」となってしまった。
私の家までタクシーで来る余裕があるなら、その元気と金を使いタクシーで買い物に行けばいいのに……と思うが、それではあまりに冷たい嫁か、と思い直す。
うちに義母が来るよりは、自分から行った方がマシ。そう言い聞かせた。
そして今日、義母の家に行くと、またイチゴが用意されていた。
テーブルの上の皿に真っ赤なイチゴが並んでいた。
「ころりさん、好きでしょう?」
確かにそうです。でも毎日用意してくれなくても…。
さらに昨日の事があり、私は焦った。
「どうぞ食べて」と促されたが、この目の前のイチゴ、もしかしてまた洗ってない……よね?
昨日の記事にイチゴ農家の方からコメント頂いた。
やはりイチゴは洗うべきだと。教えて頂きありがとうございます。
私は自分は間違っていなかったと自信を持ち、今度こそはと義母に言った。
「やっぱりイチゴは洗った方がいいですよ。昔、イチゴ農家の方が言っていたのを思い出しました」
イチゴ農家というプロの名を出せば納得してくれるかと思った。
だが結果、逆効果。
義母は今までになく機嫌が悪くなり、
「いつまでそんな神経質な事を言ってるの!そんなだから倒れるのよ!」と怒り始めた。
そして、
「いらないならもう食べなくていいです!」と切れてしまい、イチゴを冷蔵庫に入れた。
言わなければ良かっただろうか。
折角私の為に用意してくれていたのに、いらぬ事を言ってしまったかもしれない。
それにしても…そこまで怒る事かなぁ。
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