それは野次馬根性では?
昨日、テレビを見ていると救急車の話題をしていた。
そこで、「救急車が通ってもわざわざ見ない」というような話をしていて、私と同じような人がいたと安心した。
時々、うちの住宅街に救急車が入ってくる事がある。
同居している老人の体調が悪くなった。
子供が滑って転んだ。
妊婦が産気づいた。
理由は様々だが、昼夜問わず、わりと頻繁に救急車を呼んでいるように思う。
私はこの場所に越してきた当初、その救急車のサイレン音が聞こえても、「どうしたのだろう、誰か呼んだのかな」と思うものの、外に出て行く事はなかった。
夫も同じタイプで、「また誰か呼んだんだね」と言う事はあるが、それだけ。
だがある日、家から見える距離に救急車が止まっていたので窓からそっと覗くと、なんとほとんどの近所の主婦が外に出てその様子を見ている。
救急車をぐるりと囲んでいた。
それを見た瞬間、「これは私も行くべきかしら」と思い、慌てて玄関を飛び出した。
その時に運ばれたのは全く付合いもなく顔も見た事のない老人だった。
きっと誰かの親なのだろうが、その場にいた主婦達も誰なのかよく分からない様子。
「大変ね」
「誰かしらね」
「あの奥の家から出てきたわよ」
そんな噂を一通り終え、皆で救急車を見送った。
これが普通なのだろうか。
私はどちらかと言えば、救急車が来たからと言って大騒ぎし、家から飛び出して見に行くのは野次馬のようで悪い気がするのだが。
以前、職場でも同じような事があった。
職場の近くで交通事故があったと、外回りから戻った営業の男性が言ったのだ。
するとその場にいた女性達が皆立ち上がり、「見に行こう!」と興奮した顔で会社を飛び出した。
この心理が理解出来ない。
やはり私は冷めているのだろう。
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