他人は悪で自分だけが正義
「人付き合いが苦手」なんて、自分を擁護した表現であり、結局は自分のキャパが狭いだけではないか……最近自分の事をそう思う。
自分と少しでも違うものを受け入れられない。
他人の意見を聞く余裕がない。
自分に自信がないと言いながらも、絶対に他人を内側に入れないその強情さは、結局は自分が正義だと思っている証拠ではないのだろうか。
他人は悪で自分だけが正義。
そんな頭の固い考え方に、年々拍車がかかっているような気がする。
引きこもり生活が長い。
最近は特に自分が引きこもりだという事を実感するようになった。
在宅で仕事をするようになってからはパート先に行く日もかなり減り、それ以外の外出は親の家に行くだけだ。
それも2~3時間で済む事が多く、家に戻り一人過ごす。
すると頭の中で私一人の会話が始まる。
義母や実母に言えなかった本音を頭の中でぶつけるのだ。
時にはその相手がパート先の人や近所の人になる事もある。
頭の中の私は雄弁で、どんな言葉もスルスルと口から飛び出す。そして相手が返す言葉をイメージし、さらにそれに言い返す。
そんな空想をしているとスッキリするだろうと思うかもしれない。
だが現実は違う。
スッキリするどころか、心はさらに泥沼になる。心に重石が入ったかのように息苦しくなる。
頭の中で自分の不満を自覚する事により、さらにストレスがたまるように思う。
そしてそんな日々が続く事で、どんどん自分の視野が狭くなる。
関わるのは自分の中の自分だけ。
他人との関わり方を忘れていく。
なので時々現実の世界に戻り、人と関わる瞬間があると、私の心はサッとシャッターが閉まる。
自分とは考え方が違う人。
自分とは性格が合わない人。
私にはそんな人を受け入れるキャパが無い。
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