愛犬がいなくなったら
「愛犬が最近亡くなりました」
そんなコメントを複数の人から頂いた。
多分このブログを読んで下さっている方々は、私と同年代の方が多い。
又、環境も似ている方が多いらしく、子なし、友なし、引きこもり……そして唯一の癒しが愛犬という点が、共通している。
子供が出来ずに犬を飼い始める人は多い。
そしてそろそろその犬が老犬となる時期だ。
「まだショックから立ち直れずにいます」
そんなコメントを読むとこちらの胸も苦しくなる。
分かるよ。
辛いよね。
きっと私も同じ。
そんな言葉をかけたくなる。
それでも取り乱す事なく、日常生活を送れている事を尊敬する。私に出来るだろうか……。
私は今から夫に宣言している。
「愛犬がいなくなったら、私はきっと鬱に戻るわ」
そんな宣言はやめてくれと苦笑されるが、私は本気でそんな気がしている。
だがまた別の人のコメントで、愛犬を亡くした後、夫と二人きりの生活が辛いと書かれていた。
そうか……そこまで考えていなかった。
愛犬を亡くすという恐怖と悲しみで頭がいっぱいになり、その後の生活を想像した事も無かったが、言われてみれば夫と二人きりの生活が待っている。
ペットと暮らした人なら分かると思うが、ペットは人の心を癒し、人間関係さえも良好に変えてくれる。
喧嘩した時、気まずい時、ペットが仲を取り持ってくれる。
それが無い人対人だけの生活なんて……どうなるのだろう。
犬がいる生活が当たり前になっているので思い出せない。
間に入るクッションの存在がいなくなる事により、私と夫の距離感をどう保てばいいのか分からない。
どうか少しでも長く愛犬がいてくれますように。
私はそっと愛犬の背中を撫でた。
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