嫁姑が理解し合う事の難しさ

夫の実家に行くと、親戚の叔母が来ていた。
以前もこのブログに登場した叔母だ。
夫の親戚は私の実家に比べると頻繁に交流しているように思う。
さらに、会話も立ち入った内容が多い。
この叔母も私の顔を見る度に「同居してあげなさい」という話をする。
あなたに関係ないでしょ!放っておいてよ!
と、内心毒づきながらも、苦笑いでかわす。
息子が可哀想
この日も叔母の顔を見た瞬間、「あぁ、嫌な日だわ」と思ったが、様子を見ているとどうやら私の事より義兄の妻の話題で頭がいっぱいのようだった。
「……あなたも大変な嫁をもらってしまったわねぇ」
「あんな人、もう嫁じゃないから」
家を出た長男の嫁は、義母達の間ではすっかり悪者になっている。
「息子が可哀想ね。あんな無責任な人に振り回されて」
「そうなのよ。私もあの子が不憫でならないわ。子供二人まで奪われてね」
自分は正しいという主張
その会話のどこにも「反省」はない。
自分達もどこか反省するべき点があったのではないか――と、立ち止まり考えるという気持ちは一切ないように見えた。
義母に限らず私の実母も、「自分は正しい」という主張が強い。
私は時々、ネットで嫁姑関係の悩み相談のようなサイトを見る事があるが、興味があるのが嫁側の悩みよりも、姑側の悩み。
「私は同居したいって言ってるだけなのに、どうして無視されるのでしょう?」
「嫁は仕事ばかりで家事も育児も手抜きです。なのに私に手伝わせてくれません」
「老後の生活費を援助出来ないと言われました。酷いと思いませんか?」
その質問者達の文面から、
「私は悪くない。悪いのは嫁」という強い自信が伝わってくる。
そういう書き込みを読むと、嫁姑が理解し合うのは永遠に無理なのだろうと思う。説明したり話し合いで分かるような事ではない。
それでも少しは、「私も言い過ぎたかしら。迷惑かしら」と一歩引いてくれれば、嫁側ももっと快く受け入れやすいのに。
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