ヤクルトレディの断り方……その後
少し前に書いた、近所の主婦にヤクルト購入を誘われた件。(▶ヤクルトレディの断り方)
あれからしばらくして、近所の主婦が来た。
先日のヤクルト主婦だ。
「ころりさん、今ヤクルトの販売に来ているんだけど、購入しませんか?」
そう言うヤクルト主婦の背後を見ると、他にも近所の主婦2人と、ヤクルトレディが立っている。
4人で来るなんてやめて欲しい。圧が凄過ぎる。
しかし私は勇気を出して言った。
「すみません、夫に相談したのですが、節約の為に購入はやめておくように言われてしまって……」
準備していた理由だった。
前回の事がある為、「ヤクルトが苦手」という言い訳は使えない。
しかしただ単に、「夫がダメだと言う」だけではダメだ。
絶対に「どうして?ご主人は何がダメだって言ってるの?」と追及される。ヤクルト主婦はそんなタイプの主婦だと分かっていた。
ここはやはり「夫」と「経済的」な理由のダブル使いで、相手にこれ以上何も言わせないようにしたかった。
案の定、ヤクルト主婦はあっさり引いた。
「そうですか、残念ですね」
良かった、これで免れる。
と思っていたら帰り際にヤクルト主婦が付け加えた。
「ころりさんは買いたいでしょう?」
一瞬言葉に詰まった。ここは何と言うべきか。
彼女達が喜んで購入し勧めに来ているものを、「私は買いたくない」なんてとても言えない。
「そうですねー、お金があれば」と私は言い、少しおどけたように笑って見せた。
するとヤクルト主婦、
「そんな大した金額じゃないんだけど」と言い、振り返り二人の主婦に「ね?」と視線を送った。
言われた方の主婦は、「そうねぇ……1本100円もしないわよね」と言い3人で苦笑した。
私はただ黙るしかなかった。
どうしてこれほど近所付き合いは難しいのだろう。
どうしてこんなに女性付き合いが下手なのだろう。
私は永遠に慣れそうもない。
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