嫁に財布を預けられる?
ある日パート先の主婦達が、夫の親の財産の話をしていた。
そんな中で、一人の主婦が言った。
「義理の親の通帳は全て私が管理しているわ」
その場にいた全員が驚いた。
隅に座り会話を聞いていただけの私だったが、私も内心驚いていた。
「ご両親は何歳?管理出来ないような年齢なの?」
その主婦は質問攻めにされた。
親は70代後半で、貯蓄や株などが多額にあり、老人が管理するには大変だから……と義親の方から頼まれたらしい。
さらにその義親は
「私達が急に亡くなったら、遺された人がどこにどれだけの貯蓄があるのか分からないでしょう?だから今のうちから把握しておいて欲しい」と言ったと言う。
それを聞いていた主婦達が言った。
「あなたって信用されているのね」
私も同じ事を感じた。
私は夫の親にどれだけの貯蓄があるのか無いのか全く知らない。
当然、どこに預けているのか、どこに通帳を保管しているのか、全く分からない。
義母は私と会う度に
「ころりさん、介護をお願いしますね」
「ころりさんだけが頼りよ」
と繰り返すが、財産管理という面に関しては私を頼る気はなさそうに思う。
では誰に?
夫の親にそれ程貯蓄があるとは思えないが、いつか嫌でも誰かに財布を預けなければならない日がくるだろう。
その時に預かるのは私の夫なのだろうか。
もしくは長男である義兄?
私達が介護負担をするなら、義兄や義妹にも費用負担をして欲しいと思うが、それ以上に何かしっくりこない気持ちがあった。
財布を預けられない嫁に介護だけしてもらう。
それって単なるヘルパーじゃないの。
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