義母と関わる事で老後が身近に感じる

義父母と関わる事が多くなり、以前は漠然としていた「老後」というものが、最近は身近に感じるようになった。
二人暮らしでも不安
歩くのが遅くなり、ちょっとした事も時間がかかる。
家電の使い方もよく分からず、車の運転も出来なくなる。
気持ちに体が付いてこなくなり、精神的にはまだまだ自意識が高いのに行動が伴わない。
特に義母はすぐに不安を口にする。
「夜に年寄りだけだと不安だわ」
「もし急に倒れたらどうしようかしら」
会う度に義母の「老いていく不安」を聞いていると、私の方こそ不安になる。
私は義母に言う。
「夫婦二人暮らしで幸せですよ。二人なら安心でしょう?」
だが義母は、
「ころりさんも歳を取れば分かるわ。年寄同士で一緒にいても安心出来ないの!頼りないでしょう?やっぱり若い人が一緒にいてくれないと」
自分の老後を想像する
それを聞き私は増々不安になる。
私の老後は……どうなるのだろう。
義母は度々私に感謝の言葉を言ってくれる。
「ころりさんがいてくれて本当に良かったわ。ころりさんがいなかったら私は不安で不安で」
義母は私への礼のつもりで言ってくれているのだろうが、この言葉を聞く度、介護負担の重さと共に誰もいない人はどうなるのだ?という不安が膨らむ。
義母の言葉を聞きながら、いつか訪れる自分の老後を想像し、どれ程孤独だろうと思うのだ。
義母や実母が、「老後は大変」「老人は不安」と繰り返す度、私は生きているのが怖くなる。
- 関連記事
よく読まれている記事