心の盾
昨日、コメントで母親との関係についてのある記事を教えて頂いた。(コメント下さった方、ありがとうございます)
「EPOさん 母親からの虐待~急性ストレス障害…母のウソで壊れた自分」
この記事の内容自体は私の環境や状況とは違うが、この記事に対するコメントを読んで、私は深く頷いた。
「嫁と義母より娘と実母の方が深刻な状況になりやすい」
その通りだと思う。
人によるのかもしれないが、私はまさにこの状況だ。
義母との関係も確かに辛い。面倒だし傷つく事も多く、ストレスになる。
だが私は心のどこかで、「してあげている」という驕りがある。
嫁の義務だと思う自分もいるが、その反面、義理の親の介護は善意でやっているだけ。本当に義務があるのは実子だ。という思いもあり、究極は逃げ場もあるような気がする。
だが実母との関係にはそれがない。
実母には「してあげる」ではなく、「しなくてはならない」という義務感でいっぱい。
最近では義務を通り超し追い詰められた気分になる事も多い。
さらに実母との関係では、言われた事だけが気になるのではなく常に、母がどう思うか?何を望んでいるかを感じ取り、その通りにしたくない自分との葛藤で苦しむ。
義母との関係ではそれが無い。
義母との関係は単純で、表面的だ。
言われた事、された事に傷ついたり腹が立ったりしているが、義母の心の内を想像して思い悩む事はない。
大人になってから、友人の母娘関係を見て驚いた。
互いに感情をむき出しにして口喧嘩していたのだ。
私には一度もない事だった。
また別の時、友人宅で一緒に映画を観ていると、友人が感動して泣いていた。隣には母親が座っているのに。
これも私には絶対にあり得ない事だった。
母親の前で怒った事も泣いた事もない。
感情をむき出しにした事がない。
今後、義理の親の介護負担が大きくなっていくと思うと気が重い事に変わりはないが、時々、義理の親がいなくなる事が怖くなる瞬間もある。
実母との関係に盾がなくなるから。
いつかどちらの親もいなくなった時、本当に心から自由になれるのだろうか。
それも私には分からない。
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