年末は大掃除なんて誰が決めた?
年末は大掃除するもの。
そんな事、いつ誰か決めたのだろう。
「正月は気持ちよく迎えたい」
そんな言葉をよく聞くが、私はそんな風に思えた事は一度もない。
こんな陰気な大人になってしまったからではなく、子供の頃から正月が嫌いだった。
人見知りの私は正月に親戚達と会うのが苦痛でならず、今から思い返すと両親とでさえ24時間一緒に過ごすのが息苦しかったように思う。
今日も義父母の家に行くと、
「そろそろ簡単に大掃除をしないとね」と義母が言い始めた。
「簡単に」と「大掃除」は反比例しているように思うが。
義母は昔の人らしく、やはり年末は大掃除するもの、と思っているらしい。
だが足の悪い義母が大掃除なんて出来るとは思えず、何気なく聞くと昨年までは義兄とその妻が来て、大掃除をしてくれていたらしい。
本当に知らぬところで義兄達にどれだけの負担をかけていたのか……毎回思い知る。
とは言え、それならば今年は義兄は来ないのか?
夏以降、義姉はもちろん、義兄の話題にならない。
私からは聞きづらく、時々夫に義兄と話して欲しいと頼んではいるが、夫もなかなか行動を起こそうとしない。
「お義兄さんは年末に来られるのですか?」
我慢できずに思わず義母に聞いた。
「さぁ、知らない」
義母の答えは素っ気なく、その表情も硬い。これ以上その話題はするなと全身が言っている。
煮え切らずにイライラしてしまうが、とりあえず目先の事を済ませるしかない。
今日は義父母の家の窓や網戸を洗った。
大掃除は一日で軽く終わらせようと思ったが、これだけで精一杯。他の箇所など手も付けられなかった。
自宅に戻りぐったり。
自分の家の掃除などやる気もしない。
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