嘘と罪悪感





私と連絡が取れない事を心配した義母はすぐに息子に連絡したらしい。
その後、夫から私に何度も電話やメールがあったそうだが、全て遮断していた私はそれに気付けなかった。

夜帰宅した夫に真っ先に言われた。

「どうしたの⁉ずっと連絡していたのに何していたの⁉」

義母が心配しているとも聞き、私は夫に謝った。

「ごめん。体調が悪くてずっと寝ていて……。電話のコンセントが抜けていたみたいで、それも夕方気付いたの」

苦しい言い訳。
スマホの電源はまだ切ったままだ。

夫の話を聞き、義母達からのメールがずらりと並んでいると思うとさらに電源を入れる気になれなかった。

その後、夫は義母に連絡し、私が体調不良だと伝えてくれた。

コンセントが抜けていたなんて嘘だとバレている気がするが、夫は私を怒らず、「何もなくて良かった。心配したよ」と言い、さらに「きっと疲れてるんだよ。いつも苦労かけてごめんな」とまで言われた。

物凄い罪悪感。








そして翌日、義母がタクシーに乗ってやって来た。
たった一日でも放っておいてくれない。他人に家に来られるのが何よりストレスになる。

だがその気持ちと共に、私は逃げてばかりで情けないという気持ちもあった。
電源を切るなんて一時しのぎ。現実に向き合う勇気が無くて私は逃げただけ。

私は謝った。

「すみません、電源が抜けていたのに気付かなくて」

またいつものように義母から説教されるかと覚悟していたら、以外な事に義母は冷静だった。

「そうなの。良かったわ、無事ならいいのよ。何かあったのかと心配で心配で。体調は大丈夫?病院は行かなくていいの?何でも手伝いますからね」

人の心配が出来る程元気なら、私の事は構わず自立して自分達だけで生きて欲しい。私に関わらないで欲しい。

それが私の本心だが、義母の意外に優しい口調を聞いていると、そんな考えの自分が極悪人のような気持ちにもなった。

そして義母が言った。

「ころりさん、体大切にね」

心が弱っていたからか、なぜか泣きそうになった。
嬉しかったのか、辛かったのか、自分でもよく分からない。






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Posted byころり