大人の書道
中谷美紀さんの結婚報告で、彼女の美しい達筆が話題になった。
素敵……
私もそう感じた一人。
字に関しては最近義母に嫌味を言われたばかりだった。
義父母の家で、「知人の通夜に出席するから、香典袋の表書きをお願い」と言われた。
見るとテーブルの上には、袋と筆ペンが置かれている。
「私、字が下手なので……」
正直にそう言ったが、「何でもいいのよ、読めればいいんだから」と言う義母の言葉に押され、私は渋々表書きと、中袋にも名前や住所などを書いた。
自分の書いた文字を見ると、あまりの下手さに我ながら落ち込む。
私がジッと封筒を眺めていると、義母が「出来ましたか?」と言いながら近寄ってきた。
そしてそれを見た瞬間、「あら、ころりさん、お習字習ってなかったの?」と言った。
「いえ、子供の頃には習っていたのですが……」
確かに子供の頃には硬筆だけでなく毛筆も習っており、何段かまでは取得していたような気がするが、子供の時のそれは子供用の評価であって意味がないと聞いたことがある。私がその証拠。
読めればいいと言っていた義母だが、
「小筆じゃあるまいし、筆ペンなんで誰でも綺麗に書けるはずでしょう」と言い、「これだと恥ずかしいから私が書き直すわ」と言われてしまった。
恥ずかしいと言われ恥ずかしくなる私。
字を習いたい。
今更、中谷美紀さんのような達筆になれないのは分かっている。
だがせめて恥ずかしくないレベルにはなりたい。
前回の記事で、「楽しい事が分からない」と書いたが、字を習いたいというのは楽しい事でなくても、やりたい事だと気付いた。
小さな私のやりたい事。
大人の書道を習ってみたい。
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