嫁の決定権
義父母の家で掃除機をかける。
その古い掃除機は重い上に吸引力がいまいち。
音は煩く、居間に座っている義父母の前を行ったり来たり……互いに気を遣う。
義母が言った。
「新しい掃除機を買いましょうか」
多分、それがいい。この古い掃除機では効率が悪過ぎる。
「ころりさんが使うのだから、自分の好きなものを選んで下さいよ」
義母は良かれと思いそう言ったのだと思うが、私だけが使うものと決め付けられているその言い方が引っ掛かった。
だがいくら義母と一緒に決めようと相談しても興味が無いらしく、「私は分からないわ」と言うばかり。
仕方なく私が選ぶ事になった。
真っ先に思い浮かんだのがコードレス掃除機。
実は私の自宅にもコードレス掃除機は無い。
あるのは昔ながらのキャニスター型の1台のみ。今時珍しいだろう。
私もコードレスが欲しいと思いつつ、D社のは高価であり、さらにキャニスター型と比較するとコードレスは吸引力がかなり劣ると聞き、なかなか手が出せなかった。
しかしこう頻繁に掃除をするようになると、吸引力より何より手軽さが欲しい。
今回購入するのは義父母の掃除機だが、この機会にコードレスとはどんな使い心地なのか、私も試せるチャンスだと思った。
そう思い、まず義母にコードレス掃除機の画像を見せて説明した。
「コードが無いから楽ですよ。手軽にいつでも使えます」
まるでテレビショッピングのMCのように、思わず必死に売り込んでしまう。
だがここで、義母がまさかの難色を示した。
「そんなのオモチャみたいじゃないの。普通のにしなさい」
え?私が選んでいいのでは……。
結局義母にはコードレス掃除機が受け入れられない様子。
嫁に決定権が無いのなら最初からそう言って欲しい。
しかしこう頻繁に掃除をするようになると、吸引力より何より手軽さが欲しい。
今回購入するのは義父母の掃除機だが、この機会にコードレスとはどんな使い心地なのか、私も試せるチャンスだと思った。
そう思い、まず義母にコードレス掃除機の画像を見せて説明した。
「コードが無いから楽ですよ。手軽にいつでも使えます」
まるでテレビショッピングのMCのように、思わず必死に売り込んでしまう。
だがここで、義母がまさかの難色を示した。
「そんなのオモチャみたいじゃないの。普通のにしなさい」
え?私が選んでいいのでは……。
結局義母にはコードレス掃除機が受け入れられない様子。
嫁に決定権が無いのなら最初からそう言って欲しい。
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