心因性による歯の痛みの可能性
――前回の続き。
「2日程は痛むかもしれません」と森ガール医師は言っていた。
2回目の治療を終えても痛みは治まらなかった。
最初の治療後の強烈な痛みよりは若干マシになったが、1日中シクシクと痛みが続く。
それも、治療している歯以外の周辺の歯も痛いのだ。
特に朝起きた時などは、何ともいえない痛みと疼きがある。
もしかして、寝ている間の食い縛りが更に悪化させているのだろうか?
そう思ったりもしたが、それ以上にずっと気になっていたのが「うつ病」だ。
不安感が増すといけないので、今回はあまりネットで調べ過ぎないようにしているが、原因不明の歯の痛みは、心因性の事があると目にした事がある。
実際は歯に悪い原因は無いのだが、セロトニンの不足により不安や痛みを過剰に感じる事があると言う。
と言われても、これが気のせいの痛みだとはとても思えないけれど。
だが私はこのところずっと心が病んでいた。
不安感が長期間積み重なって、また私のセロトニンが不足しているのだろうか。
それにより何かこの歯の痛みに影響を及ぼしているのだろうか。
歯医者に行っても今のところ治る気配はなく、私は心療内科に相談に行く事にした。
異物の手術をする前に、抗不安剤を受け取りに行った時以来だ。
いつも混んでいる病院だが、この日は珍しく他の患者がいなかった。
診察券を渡すとすぐに名前を呼ばれ、診察室に入る。
「どうですか~?調子は?」と、いつもの満面の笑みの医師がいた。
――続きます。
この医師はとにかくよく笑う。
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