ブチ切れたオバサン
今まで週末に買い物に行く事はなかった。
皆が休日の時には家の中でひっそり引きこもる。
出来るだけ知人と会わない為に、意識的にそうして何年も過ぎた。
だが最近は義父母に用を頼まれ、仕方なく週末に買い物に行く事もある。
先日も、義母が食材を買いに行きたいと言うので、日曜日にスーパーに一緒に行った。
そこは今流行りの大型スーパーではなく、小さな昔ながらのスーパーだ。
義母はそのスーパーがお気に入りの様子で、小さな店ながらも激安商品が多く、私達が店に着いた頃には客が大勢ごった返していた。
週末にはこれ程混んでいるのか……私はあまりの混雑ぶりに圧倒された。
何とか買い物を終え、私と義母はレジに向かった。
すると……。
凄い列!
レジの前に長蛇の列ができている。
レジの人が慣れていないのか、単に客の数に対しレジの数が足りないのか。
私達は仕方なく最後尾に並んだ。
するとあっという間に私達の後ろにも人が次々と並ぶ。列はどんどん長くなるばかり。
隣にいる義母が小声で言った。
「嫌ね、早くしてくれないかしら。手際が悪いわね」
正直私も同じ気持ちだったが、それをイライラしながら声に出す義母が嫌だと思った。
黙って我慢していればいいのに。
そう思った直後、私達のずっと後ろの方で大きな声がした。
「ちょっと!どうなっているの⁉この列が見えないの⁉空いているレジがあるじゃない!どうしてそのレジも開けないのよ!」
振り返ると、70歳手前かという女性が目を吊り上げてレジの女性に向かって叫んでいた。
そのスーパーにいた全員が注目する中、その女性は怯む事なく、
「責任者呼びなさいよ!」とさらに怒り続けている。
凄い。
その迫力にさすがの義母も圧倒された様子で、「すごいオバサンもいるものね」と言っていた。
義母とそう変わらない年代のその女性を見ていて思った。
上には上がいる。
その時ばかりは隣にいる義母はまだ可愛く思えた。
「嫌ね、早くしてくれないかしら。手際が悪いわね」
正直私も同じ気持ちだったが、それをイライラしながら声に出す義母が嫌だと思った。
黙って我慢していればいいのに。
そう思った直後、私達のずっと後ろの方で大きな声がした。
「ちょっと!どうなっているの⁉この列が見えないの⁉空いているレジがあるじゃない!どうしてそのレジも開けないのよ!」
振り返ると、70歳手前かという女性が目を吊り上げてレジの女性に向かって叫んでいた。
そのスーパーにいた全員が注目する中、その女性は怯む事なく、
「責任者呼びなさいよ!」とさらに怒り続けている。
凄い。
その迫力にさすがの義母も圧倒された様子で、「すごいオバサンもいるものね」と言っていた。
義母とそう変わらない年代のその女性を見ていて思った。
上には上がいる。
その時ばかりは隣にいる義母はまだ可愛く思えた。
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