トイレ掃除は女の仕事
義父母の家で頼まれる家事の中で、正直嫌なものがある。
トイレ掃除だ。
基本的に健康で元気な義母は、ほとんどの家事は自分出来る。
だがトイレ掃除や風呂掃除のような、狭い場所で屈むような作業は足が辛いらしく、掃除して欲しいと頼まれる。
今までどうしていたのか?
それとなく聞くと、やはり長男の妻が毎回掃除してくれていたようだ。
今更ながら多くの負担を義姉だけに背負わせていたのだと実感する。
時には「介護は長男の嫁だけの仕事ではない」と嫌味を言われる事はあったが、私は鬱という言い訳のもとに逃れていた。
それ以上私を責めたり不満をぶつけて来なかった義姉には本当に申し訳なく思う。
もっと私が協力していればこんな事にはならなかった。
今更後悔しても遅いのかもしれないが、今なら――もし戻ってきてくれれば今度こそ協力出来るのに。
自分に火の粉が降りかかりようやく気付くなんて勝手なものだ。
他人の家のトイレ掃除ほど嫌なものはない。
他人なんて義母が聞いたら激怒しそうだが、私にとっては正直他人感覚。
せめてもっと綺麗に使用してくれればいいのに。
飛び散った汚物を拭きながら不満に思うが、実母にさえ思った事が言えない私が、義母に不満を言うなんて無理だ。
だがある日、義母から
「トイレが汚れているから、今日は掃除に来てくれない?」と電話で言われた時、咄嗟に言ってしまった。
「お義父さんは出来ないのですか?」
その時の義母の怒りようといったら……。
「あなたは息子にトイレ掃除をさせているの⁉そんな事男性にさせるべきじゃないでしょ!」
しまった……と思ったものの、既に遅し。
義母の中ではこれは男の仕事、女の仕事というハッキリとした区分けがあるらしい。
他人なんて義母が聞いたら激怒しそうだが、私にとっては正直他人感覚。
せめてもっと綺麗に使用してくれればいいのに。
飛び散った汚物を拭きながら不満に思うが、実母にさえ思った事が言えない私が、義母に不満を言うなんて無理だ。
だがある日、義母から
「トイレが汚れているから、今日は掃除に来てくれない?」と電話で言われた時、咄嗟に言ってしまった。
「お義父さんは出来ないのですか?」
その時の義母の怒りようといったら……。
「あなたは息子にトイレ掃除をさせているの⁉そんな事男性にさせるべきじゃないでしょ!」
しまった……と思ったものの、既に遅し。
義母の中ではこれは男の仕事、女の仕事というハッキリとした区分けがあるらしい。
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