その意図は?
先日の墓参りの時、やはり嫁の立場というのは疎外感があると思った。
夫と二人でいる時には対等に暮らしていると思えるが、そこに親が加わると一瞬にして私は部外者となり立場は最下位になる。
全てを投げ出してしまいたくなるが、義母は義母なりに私に気を遣っているのかもしれないと思う瞬間もあった。
墓参りでは、近くにある寺にも挨拶に寄った。
だが事前に行く事を知らせていた訳ではなかったので住職はおらず、代わりの僧侶が対応してくれた。
まだ若いその僧侶は私は初対面であった。
義母は菓子折りとお布施をその僧侶に渡し、いつもの調子でペラペラと話し始めた。
「これ、うちの次男の嫁です」と紹介され、私は慌てて頭を下げた。
「これ」扱いされた事が気に入らなかったが、義母に悪気は無いようで、その後はなぜか私を褒め始めた。
「よくできた嫁なんですよ」
「優しくて気が利いてね」
「この嫁のおかげで私は安心できるんです」
どうしたのだろう?
妙に褒められ過ぎて落ち着かなかった。
本心だとは思えない。直接私には文句ばかり言うのに。
他人を目の前にし、嫁を自慢したいだけだろうか?
その若い僧侶は、
「それは良かったですね、安心ですね」と調子を合わせ、義母は満足そうだった。
帰宅後、夫と車の件で口論になった時、夫は言っていた。
「母親なりにころりを大切に思っているんだから分かってあげて欲しい」と。
本当に?あれは本当に義母の愛情表現なのか?まだ私には分からない。
また台風が近付いているというニュースを見て、今日も義母は騒いでいた。
「息子の家に避難しようかしらね?ころりさん?」
そう言われて私は逃げるように義父母の家から帰宅した。
まだまだ義母を理解するには至らない。
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