ついに家出
そんな予感はしていた。
具体的に想像していた訳ではないが、何か良くない方向に向かっている気がしていた。
義兄と連絡を取って欲しいと夫を急かしても色々と言い訳し、なかなか連絡を取ろうとしない夫だったが、ようやく義兄と話す機会があったらしい。
夫は私に言い辛そうに報告した。
「お義姉さん、家を出たらしいよ」
「まさか」という驚きと、心のどこかで「やっぱり」と思っている自分もいた。
これだけ長い間義姉から連絡が無いという事は、もしからしたら二度と義母と会う気がないのかもしれない……と思っていた。
だが義兄夫婦は仲が悪いようには見えず、親の事では色々と苦労していたかもしれないが、まさか義姉が家を出るまで追い詰められていたなんて……。
「どうなるの?まさか離婚?」
「さぁ……どうだろうね。兄はそこまで言ってなかったけど」
義姉は実家に帰っているらしいが、子供も一緒に連れて行ったらしい。学校はどうなるのだろう?そこまでするなんてかなりの決心ではないか。
もっと追及して聞きたかったが、夫にとっては肉親である兄の事を、あまり詮索めいた聞き方をするのが悪い気がしてそれ以上何も言えなかった。
義姉が家を出た事は、義父母は知らないらしい。
確かに、もしかしてこの家出は一時的なもので、また家に戻ってくるかもしれない……と思うと、話を大きくせず親には話さない方がいいだろう。
だが私は薄々不安に思っていた事がどんどん現実となり、圧し潰されそうな気分になった。
これから夫の家族との付き合い方が大きく変わっていくのだろうか。
「さぁ……どうだろうね。兄はそこまで言ってなかったけど」
義姉は実家に帰っているらしいが、子供も一緒に連れて行ったらしい。学校はどうなるのだろう?そこまでするなんてかなりの決心ではないか。
もっと追及して聞きたかったが、夫にとっては肉親である兄の事を、あまり詮索めいた聞き方をするのが悪い気がしてそれ以上何も言えなかった。
義姉が家を出た事は、義父母は知らないらしい。
確かに、もしかしてこの家出は一時的なもので、また家に戻ってくるかもしれない……と思うと、話を大きくせず親には話さない方がいいだろう。
だが私は薄々不安に思っていた事がどんどん現実となり、圧し潰されそうな気分になった。
これから夫の家族との付き合い方が大きく変わっていくのだろうか。
よく読まれている記事