夫は無用





「最近の台風は怖いよね」

パート先で主婦達がそんな会話をしていた。

確かにそうだ。
私が子供の頃にも台風はもちろんあったが、近年問題になっている台風や大雨による二次災害などはあまり話題になっていなかったように思う。

だが今では大勢の命を奪う程の災害が起こる。それがいつ自分の身に起こるか分からない。他人事ではなくなってきた。


「とりあえず自分と子供だけ助かればいいわ」

そう一人が言うと周囲の主婦達はドッと笑った。

「そうそう」「分かるー」「旦那は流されてもいいわよね」

こういう会話の時、大抵は夫を落とす

冗談半分に夫は無用と言い、周囲と共感したり笑いを誘ったりする。


確かに真剣に「夫も大切だ」と言葉にするのは気恥ずかしさや重苦しさがあるのかもしれないが、彼女達の言う「夫は無用」は、あながち照れ隠しだけではない様子。会話を聞いていると、本当に夫はどうでもいい……と思っている人もいる。



「ころりさんはご夫婦仲良しだから、手を取り合って逃げなくちゃね」

一人のパート主婦が私を見て冷やかした。
仲良しアピールをした覚えはないが、過去の会話から私が日頃夫としか接していない事が彼女達には分かっているのだろう。

私は反論もせず苦笑して聞き流した。
ムキになって否定すると余計にからかわれる。

実際のところ、最近は私と夫の間に壁を感じる事もある。
仕事や収入の事はまだいい。二人で節約や協力をすれば何とか頑張れる。
だが親の事ではその壁は高くなり、夫の存在さえ感じられない。

皆が思っている程、仲良し夫婦ではないのかもしれない。

それでも私はやはり、夫がいなくては困る。災害時には自分より先に夫に助かって欲しいと思う程。

それは愛ではない。
それ程自分一人だけ取り残される恐怖があるからだ。

本当に夫なんていなくなってもいい――と言える人は、子供がいるからそう思えるのか?それとも本人が自立して強く、誰にも頼らず生きていけるからそう思えるのか?

一人になる不安がないなんて、それだけで羨ましい。


★皆さんからのコメント嬉しく読ませて頂いています。ありがとう。




***Ranking***
にほんブログ村 家族ブログ 舅・姑・小姑へ
にほんブログ村 主婦日記ブログ ひきこもり主婦へにほんブログ村 主婦日記ブログ 40代主婦へ



***another blog***






関連記事
Posted byころり
よく読まれている記事