盆の準備は嫁の役目





全く義姉の話を聞かない。義母は何も言わない。

どうなっているのだろう。
義姉と義母との関係が悪くなったからと言っても、それは一時的な事だと思っていた。今もどこかでそれを期待している。

なので、さすがにこの盆の時期には義姉も夫の実家に顔を出すと思っていた。
だが今日も義姉の顔を見る事はなかった。

* * * * * *

盆の準備がこれ程大変だとは思わなかった。

本当に今まで義姉任せだったのだと痛感する。
今までも盆の時期には夫の実家に行っていたが、それは顔を出すだけ。

たったそれだけの事なのに、それでも言われた言葉一つ一つに傷付き、被害者のような顔をして帰ってきた。

だがここ最近の義母との関わりは、その程度では済まされない。
病院や買い物に加え、丁度この盆の時期になったものだから、次々と用事を頼まれる。

ほぼ毎日会っているような気がする。

先日の欠勤騒ぎがあったので私は不安になり、盆が終わるまではパートを休みにしてもらった。また突然欠勤するよりはいい。

それが結果的に良かった。
買い物一つとっても、一日で終らない。

「あれを買うのを忘れた」「これをもう少し買い足したい」

次の日も、その次の日も電話がかかってくる。

私の方も何を準備するべきなのか、何が正しいのかよく分からない為、義母の言う通りに従うしかない。



今日も、「お布施の新札を両替してきて」と言われ、銀行に走った。

さらに「お参り頂いた方への粗供養も買ってきて」と言われ、百貨店に走った。

――そんな事もまだ済んでいなかったのか。


義母は最近特に足の調子が悪く、立ったり座ったりを何度も繰り返すのが辛いらしい。
その為、近くの椅子に座って私に指示を出す。

「それはもっと左よ」
「何か違うわねぇ……提灯を奥に寄せてみて」

私は精霊棚の前に立ち、あっちへこっちへと義母の指示通りに動いた。

――疲れる。

これをこれから毎年私がするのだろうか。


私は思い切って義母に聞いた。

「お義姉さん、何か連絡ありました?」

義母は俯いたまま、ぶっきらぼうな口調で言った。

「知らない、あんな人」

これは連絡がなかったという事なのか。連絡があったが無視したという事だろうか。

義姉の顔が早く見たい。



★前回記事へコメント下さった方々、ありがとうございました。大切に読ませて頂いています。




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Posted byころり