子供を産んでいないから
痛がりで怖がりの私。
不妊治療に踏み切る勇気はなかったが、それでも心が揺れて不妊専門病院に行った事があった。
何日か通いかけたがある日、次回の検査予定を説明された。
それがとても痛いと知っていた検査だった為、「それってかなり痛いんですよね?」と、つい看護師に言ってしまった。
看護師は、「人それぞれですけど、我慢出来る程度です」と答えた。
しかし私はその検査をする事を躊躇し迷っていた。
すると看護師は、怖がりですねぇと呆れながら、「やっぱり子供を産んでいないから……」と言った。
子供を産んでいないから、痛がりで怖がりだという事らしい。
「出産なんてもっと痛いですよ?そんな事言ってたら産めませんよ?」と続けた。
私は他の婦人科にも何度か行ったが、大抵の医師や看護師はこのセリフを言った。
そのなんだろうと思う。
子供を産んでいないから分からない事、乗り越えられない事ってあるのかもしれない。
大抵の母親は、「子供の為なら頑張れる、我慢出来る」と言うのだから。
それでも、「子供を産んでいないから」という言葉は心にズッシリ突き刺さった。
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