黙らせたい
義母を病院に連れて行ってきた。
義母は足が悪い。私が出会った頃には既に足を引きずっていた。
そんな事もあり、義母はいつも私に言う。
「こんな足だからね。介護お願いしますね」
足の事を言われると誰も何も言えない。
私は夫に義母の事で愚痴を言う事もあるが、そんな時も夫は「足が悪いんだし可哀想だろ」と言う事が多い。
それでも義母は元気だ。
私が体調が悪いとか、事故にあった時などは、タクシーに飛び乗り家まで来る。
「何でも私に任せて!」と力強く言う義母を見ていると、足が悪い事なんて忘れる程。
病院へは今まで義姉が連れて行く事が多かった。
義母は昔から義姉と性格が合わずよく愚痴っていたが、私は鬱であてにならない期間が長かった為、義母も仕方なく義姉に頼んでいたのだろう。
だが最近は私の方に傾きつつある。
私が外で働ける程回復したという事は、自分の介護もできるだろう思っている。
病院の待合室で義母と二人で座っていると、義母は顔馴染みであろう看護師に声をかけられた。
「あら?今日は若い方のお嫁さんなんですね。いいですね、優しいお嫁さん達で」
すると義母、
「長男の嫁は優しくないのよ!あぁ見えて私にはいつも意地悪でね」と
まさかこんな場所で悪口が始まった。看護師はチラリを私を見て苦笑い。
私も苦笑しつつ、「お義母さん……」と横から義母をつついたが、義母は一度話し始めると止まらない。
看護師は笑顔を崩さず、「では失礼しますね」と話の途中で立ち去った。
聞き役がいなくなった事で義母は不完全燃焼になり、私に続きを話し始めた。
何度聞いても同じ繰り返し。
足が悪いから気が強くなったのか、元々こんな性格の人なのか、女性とは年齢を重ねると皆こうなるのか……。
嫌になる。
私が外で働ける程回復したという事は、自分の介護もできるだろう思っている。
病院の待合室で義母と二人で座っていると、義母は顔馴染みであろう看護師に声をかけられた。
「あら?今日は若い方のお嫁さんなんですね。いいですね、優しいお嫁さん達で」
すると義母、
「長男の嫁は優しくないのよ!あぁ見えて私にはいつも意地悪でね」と
まさかこんな場所で悪口が始まった。看護師はチラリを私を見て苦笑い。
私も苦笑しつつ、「お義母さん……」と横から義母をつついたが、義母は一度話し始めると止まらない。
看護師は笑顔を崩さず、「では失礼しますね」と話の途中で立ち去った。
聞き役がいなくなった事で義母は不完全燃焼になり、私に続きを話し始めた。
何度聞いても同じ繰り返し。
足が悪いから気が強くなったのか、元々こんな性格の人なのか、女性とは年齢を重ねると皆こうなるのか……。
嫌になる。
- 関連記事
よく読まれている記事