空気を読むと負け

いつもドラマや映画の感想は別ブログで書いているが、今回のドラマは普段の私とあまりにも重なった為、こちらのブログで感想を含めて思う事を書きたいと思う。
ドラマ「凪のお暇」
「凪のお暇」
私はこのドラマを観るまで、これが漫画原作だとは知らなかった。
しかし最近ではほとんどのドラマが漫画の実写化である事が多い為、もしかして…と思い調べるとやはりそうだった。
それにしても…。
私が小中学生で漫画ばかり読んでいた頃には、こんなリアルな漫画は無かったように思う。
最近は漫画にしてもドラマにしても、単なる恋愛モノや青春モノというだけでなく、私達が日々感じている悩みや葛藤を映し出してくれるものが増えた。
今回のこの「凪のお暇」もそうだ。
いつも頂くコメントを読んでいると、このブログに訪問して下さる方々は、人との関わりが苦手だったり、自分の気持ちを表に出せずに生きづらさを感じている方が多いように思う。
そんな皆さんもこのドラマを観ましたか?
私は久々に感情移入し、思わず涙ぐんでしまった。
どの場面も「分かる」「あるある」と思う事ばかり。
特に職場での女性の同僚達との関わり。
不器用で周囲の機嫌ばかり伺い、顔は笑っているが心はいつも孤独な主人公が、まるで自分を見ているようだった。
良い人でいようとしてしまう
主人公の凪が、朝の出勤時間に同僚達を見かける場面があった。
咄嗟に凪は隠れた。
あるある。私も同じだったな…と思い出した。
本当は自分の知らぬ所で同僚達に陰口を言われているのではないか…と不安に思うのも痛いほど分かる。
でもこうしてドラマを客観的に見ているとよく分かる。
そんな風にビクビク顔色を伺っているから、馬鹿にされるんだよ。仲間に入れないんだよ、って。
もし時にはビシッと強い事が言える人になれば、周囲も自分を見る目が変わり、本当の自分の居場所が出来るかもしれないのに。
だけど本人は、良い人でいれば、皆に合わせていれば、せめて嫌われないと思ってしまう。
……分かる。
気の弱い人の生きる道ってこんな風に空回り。
結局問題は自分なのにね。
それでも世界の全ての人が温厚で優しい人ばかりならいいのに…と願ってしまう。
ドラマの中で凪の元彼、慎二が言うセリフ。
「空気って自分で作るもの。読む側に回ったら負け」
なるほど…と納得してしまった。
それが出来れば苦労しないけど。
このドラマ、始まりはネガティブ満載だったが、原作はコメディらしいので、この先はどんどん明るくなるのかな?
ちなみに主演の黒木華さんは好きな女優さん。
この役にピッタリ過ぎる。
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