お飾りテキスト
目の前にテキストがある。
家でテレビを見たり昼寝をしたり……生産性のない時間を過ごす自分に罪悪感があった。
何かしなくては。意味のある事をしなくては。
焦る私はとりあえず少し前に、ある資格試験の申込をした。
興味がある資格でも、役に立つ資格でもない。
ただいざという時、履歴書を少しでも飾りたいだけ。
そして、私は無駄に時間を過ごしていないと思いたけだけ。
そんな不純な動機だからか、一向にテキストを開く気分になれない。
明日はやろう。
来週こそは。
そんな風にして時間だけが過ぎていく。
最近では、今から勉強しても間に合わないだろうし、今回の受験はやめようかな……と投げ出したくなってきた。
そもそも意味のある事って何だろう?
たとえ勉強して資格を取得したとしても、それを仕事に活かしたり転職しなければ意味がない。
転職する勇気もなく、それどころか在宅ワークの仕事はないかと探している私に、この受験は無意味だ。
受験を申し込んだ時、夫にそれを話した。
「何の為に?今更必要?」
夫はそんな無意味な事やめろよと言いたげだった。
さらに夫は、「勉強するぐらいなら、他にする事があるだろう」と、チクリと嫌味も言っていた。
それ以来、私はテキストを隠した。
勉強するとしたら、夫のいない昼の間にしようと決めた。
なのに未だにテキストは開かれていない。
中途半端な自分。どうしたいのか自分でも分からない。
たとえ勉強して資格を取得したとしても、それを仕事に活かしたり転職しなければ意味がない。
転職する勇気もなく、それどころか在宅ワークの仕事はないかと探している私に、この受験は無意味だ。
受験を申し込んだ時、夫にそれを話した。
「何の為に?今更必要?」
夫はそんな無意味な事やめろよと言いたげだった。
さらに夫は、「勉強するぐらいなら、他にする事があるだろう」と、チクリと嫌味も言っていた。
それ以来、私はテキストを隠した。
勉強するとしたら、夫のいない昼の間にしようと決めた。
なのに未だにテキストは開かれていない。
中途半端な自分。どうしたいのか自分でも分からない。
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