子供だけは味方
しばらくパートは休みだったのだが、今日は久々に出勤した。
やはり職場は嫌だ。
昨夜から憂鬱でこのまま辞めてしまいたいとどれ程思った事か。
だが夫の収入が今まで以上に減る事を思うと、とりあえず私の方は今すぐこのパートを辞める訳にはいかない。夫の代わりに私が正社員に転職、なんて勇気はないのだから。
休憩時間、子供のいるパート主婦達が話していた。
「夏休みが始まると嫌ね」
「分かる。自分の時間なんて全くないわ」
「私なんて今から9月の始業式が待ち遠しいもの」と一人が言い、皆ドッと笑った。
パート主婦の中には子なし主婦はいない。
以前は未婚の女性はいたが、それも今はいなくなった。
こういう会話の時、私は完全に蚊帳の外だ。
それでもいい。
皆が私の存在を忘れてくれれば。
だが今日は違った。
「ころりさんが羨ましいわ。ずっと自分の時間だものね」
「夏はご主人と旅行でもするの?」
どちらも耳が痛い言葉だった。
他人を羨んでばかりではいけない。
そう自分に言い聞かせても、今日は特に彼女達が輝いて見えた。
忙しい、自分の時間がないと言いながらも、子供と過ごす夏休み。
子供の成長を見る事がどれ程生き甲斐になるだろう。
夫との仲がどうであれ、子供だけは自分の味方。
子供にばかり依存している母親を毛嫌いしていた私なのに、今はそれが羨ましい。
夫婦って何だろう。
永遠に仲良くやっていける保証なんてない。
ある日急に亀裂が入るんじゃないか。それが不安で仕方がない。
皆が私の存在を忘れてくれれば。
だが今日は違った。
「ころりさんが羨ましいわ。ずっと自分の時間だものね」
「夏はご主人と旅行でもするの?」
どちらも耳が痛い言葉だった。
他人を羨んでばかりではいけない。
そう自分に言い聞かせても、今日は特に彼女達が輝いて見えた。
忙しい、自分の時間がないと言いながらも、子供と過ごす夏休み。
子供の成長を見る事がどれ程生き甲斐になるだろう。
夫との仲がどうであれ、子供だけは自分の味方。
子供にばかり依存している母親を毛嫌いしていた私なのに、今はそれが羨ましい。
夫婦って何だろう。
永遠に仲良くやっていける保証なんてない。
ある日急に亀裂が入るんじゃないか。それが不安で仕方がない。
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