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そんな友達ならいらない

ころり

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病院に行った翌日、古い友人からメールがきた。
以前にもこのブログに書いた事がある、2年程前に出産した友人だ。

学生時代の友人だが、今では「友人」と呼ぶ事に違和感を感じる程、話題も合わず考え方も違う。それでも彼女は仕事を辞めた事をきっかけに、こうして忘れた頃に時々メールをくれるようになった。

「元気?最近私は健康に気をつけています」

メールはそんな出だしで始まっていた。

私は返信した。
「分かるよ。私も最近病院に行く事が多くて。近々簡単な手術をする予定で、それだけでも凹み気味だし、やっぱり健康第一だよね」

手術なんて書くと大袈裟過ぎるか?と一瞬迷ったが、どうせ会う事もないんだしと、そのまま送信した。

心のどこかで「大丈夫?どうしたの?頑張ってね」という言葉をかけてくれるかも……という甘えもあった。

もしそんな言葉をくれたら、「全然大したことないんだよ。笑っちゃうぐらい簡単で。頑張るね!」なんて強がった返事をするつもりであった。


しかし驚いた事に、次にきた彼女からの返信には私への質問や言葉は一切なく、自分の話ばかりであった。



一切触れず?と驚きはしたが、別に腹も立たず寂しくもなかった。
若い頃は違ったが、大人になってからの彼女は常にそういう人であった。
やっぱり相変わらずか……と、ため息をつきつつ、彼女からの返信を読んだ。

彼女は自分の体調不良の詳細を書いていて、今度精密検査を受けるのがとても不安だそうだ。

私はその検査は何度も経験しているので、色々と彼女を慰める言葉を並べた。
結局、その何往復かのメールは彼女の体調不良の話題で終始した。

最後には「大丈夫よ!頑張って!」と書きながら、あれ?これって自分が言って欲しかった言葉だったような……と、自分が励ます立場になっている事に苦笑する。

彼女は言いたい事を出しきってスッキリしたらしく、最後の返信は、「検査はそれほど心配していないんだけどね」と強気な言葉で締めくくられていた。

だったらこのメールは何だったの?

夕食時、笑い話として夫にこの事を話した。
「私の話なんてスルーで、聞いていないの。相変わらずだよね」と私は笑った。

すると夫は、「前から聞いているとその人って友人じゃないよ。僕ならそんな友達いらない」と真面目に言った。

「どうして(性格が)合わないのに、いつまでも付き合いを続けてるの?やめればいいのに」と続けた。


そうかもしれない。

だが今は、自分に話しかけてくれる人、自分を覚えてくれている人、それだけでも大切にしなくてはならないような気持ちになる。それ程私には関わる相手が他にいなくなった。

「そんな友達ならいらない」と言える人は、きっと今の自分に自信があったり、現在の生き方に満足している人ではないだろうか。




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Posted byころり