共働きで犬を飼うという事






完全な共働きとなれば、愛犬の留守番がかなり長くなる。
遣り甲斐のある仕事を望みつつ、残業は出来ませんなんてムシの良い話はない。
結局仕事優先なのか、家庭優先なのか、自分の中でハッキリと決めた方がいい。

もし私と夫の二人暮らしなら迷う事なく仕事優先だ。
お互い出来る限り全力で働き、休日には夫婦でゆっくり過ごす。以前はそうだった。

だが今は何より大切な愛犬という家族が増えた。
それも私にとって、愛犬はただのペットではない。
鬱病の期間、どれ程愛犬に救われたか――とても一言で言い表せない。

犬を飼い始めると言った時、周囲の人達には「また仕事を始めたくなったらどうするの?」と懸念された。

だが私は仕事なんてもう一生無理だと思っていた。

愛犬を迎え、私と愛犬は常に一緒に過ごしてきた。
誰もいない静かなリビング、ポカポカ日が当たるその部屋でいつも私は泣いていた。
愛犬はその私の顔をジッと見つめ、膝に上がってきて丸まった。その時のぬくもり、ふわふわの毛の感触、思い出すと涙が出る。

唯一出掛けるのは病院と散歩。

散歩の時にはとびきり喜び、ピョンピョンと跳ねながら胸を張って嬉しそうに歩くその姿に私は引っ張られた。近所の人と一言も話した事がなかった私が、愛犬のおかげで犬を通して会話する人が少し出来た。








病院に行く時には追いかけて来ない。
寂しそうな顔をしてリビングの隅にポツンと立ち、私を見送っていた。
だが帰宅すると、玄関まで駆け寄ってきて、私の膝にポーンと飛び乗る。

「おかえり!嬉しいよ!」そんな声が聞こえてきそうな顔をする。
私が「お留守番頑張ったね」と声を掛けながら、愛犬を抱いてソファに寝転ぶと、愛犬は安心したように私の胸の中でスヤスヤと眠った。

こんな風に愛犬と私が離れている時間はほんの少しだった。

「それじゃあ分離不安になって当然よ。クレートで留守番訓練をする、一緒に寝ない、帰宅時も抱きしめない、それが結局犬にとってもストレスなく過ごせるのだから」

そう非難する人も多いだろう。

私も愛犬を飼い始めた当初、マニュアル本を読んだり、参考になるブログを読んだりした。

だが結局私はマニュアル通りの育て方が出来なかった。だがそれを後悔していない。
育て方に正解は一つではないと思っている。

しかし、それを言えるのも今までほとんどの時間を愛犬の傍で過ごす事が出来たからだ。
もし今から突然長時間の留守番をさせる事になるなら、最初からそれを想定して愛犬との距離を持つべきだった。愛犬の為に。

鬱病の時にはどっぷりと愛犬に頼り、それが必要でなくなったら愛犬を一人ぼっちにする。
それはあまりにも無責任過ぎる。






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Posted byころり