誰も彼も
私達夫婦は仲が良い方だと思う。
私は夫に依存していると思う。
夫がいなくなれば生きてけない。
なのに。
最近夫と一緒にいるのが息苦しい時がある。
贅沢な話だ。これ以上何を望むのだ?と分かってる。だが聞いて欲しい。
夕食時、夫は私に聞く。
「今日は何をしていたの?」
「別に」
「何かはしてただろう?昼寝?何時から何時?その後は?」
この辺りで内心、面倒だなぁと思いながら適当に答える。
だが夫の質問はそこで終らず、
「散歩は?誰か近所の人に会った?誰と?話した?どんな話?」
質問は続く。
多分、多くの夫婦は逆のパターンではないだろうか?
妻が話を聞いて欲しいのに、夫が上の空。
それを思えば、妻の事を気にかけてくれるのだから、幸せに思わなくちゃ――と自分に言い聞かせるが、しんどい。
ある日、夕食後に私は買い物に出掛けた。
日中は人と会うのが嫌だし近所の簡単な買い物なら、夫が帰宅した後に行く事がある。
スーパーに行った後、近くの100円ショップにも寄った。
夜の買い物は気分が落ち着く。私はゆっくりと商品を見て周った。
その後帰宅すると、夫が低い声で言った。
「遅かったね」
「え?だって1時間程度よ」
「でも近所に行っただけだろう?どうしてこんなに時間がかかるの?」
あぁ、またこれだ。
私は溜息をついた。
以前はこんな人ではなかったのに。
最近は口うるさいというか、何というか……。
だが、我に返った。
母の言葉に苛立ち、職場の人の言葉に落ち込み、これで夫の言葉まで受け入れられなくなったら私には誰もいなくなる。
周囲の全てが私に合わないと思える。
だが本当は逆で、私が周囲に合わせられない。
誰も彼もが合わなく感じるなんて、孤独が増すばかり。
ある日、夕食後に私は買い物に出掛けた。
日中は人と会うのが嫌だし近所の簡単な買い物なら、夫が帰宅した後に行く事がある。
スーパーに行った後、近くの100円ショップにも寄った。
夜の買い物は気分が落ち着く。私はゆっくりと商品を見て周った。
その後帰宅すると、夫が低い声で言った。
「遅かったね」
「え?だって1時間程度よ」
「でも近所に行っただけだろう?どうしてこんなに時間がかかるの?」
あぁ、またこれだ。
私は溜息をついた。
以前はこんな人ではなかったのに。
最近は口うるさいというか、何というか……。
だが、我に返った。
母の言葉に苛立ち、職場の人の言葉に落ち込み、これで夫の言葉まで受け入れられなくなったら私には誰もいなくなる。
周囲の全てが私に合わないと思える。
だが本当は逆で、私が周囲に合わせられない。
誰も彼もが合わなく感じるなんて、孤独が増すばかり。
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