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岸本葉子著「週末介護」を読んで

ころり

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かなり久々に図書館に行った。

最近ではネットばかりで本を読む事がほとんどなくなっていた。
老眼が進み、時間をかけて本を一冊読む自信がない。

だがいざ図書館の中にいると、その居心地の良さを徐々に思い出した。
何より、静かにしなくてはいけない空間なんて、理想的。

数冊借りたが、その中には好きなエッセイストの岸本葉子さんの本も2冊あった。

これも最近は遠ざかっていたが、以前は岸本さんのエッセイが好きで、出版される度に楽しみに読んでいた。

彼女の凛とした生き方が好きだ。
それでいて飾らず、身近に感じられる日常的な暮らしの様子が読んでいて心地よい。

少し年上の岸本さんの生き方は、私の中ではお手本の様であり、理想だった。今でもあんな風になれたら……と憧れる。

今回読んだ本は(好きだと言いながら購入せず借りるというのが申し訳ないけど)

「週末介護」

今自分が気になってる事と重なり、自然とこの本を手に取った。

読んでみて感想としては……意外だった。



私が感じる岸本さんのイメージは、情に流されず効率的な選択をする、自己主張も出来る人。

そんな印象があったので、失礼ながら介護についても、介護サービスをフルに活用したり、親に介護施設に入所してもらうのかも漠然と想像していた。

だがこの本は、岸本さんを含むきょうだい3人で在宅介護をした経験を綴った話。
それだけで驚き。

そして読み進めるにつれ、親を敬い、大切にするその姿勢に私の心は沈んでいった。

私には子供がおらず、当然私自身は介護施設にお世話になる以外の選択肢がない。それなのに自分の親達は、「介護して」と子供に頼りたい気持ちを押し付けてくる。私は誰にも頼るつもりはないのに、親の介護はしなきゃいけないの?そんな非情な自分との葛藤がここ数年続いている。

なので同じように子供がおらず、独身で自立されている岸本さんの介護への考え方に興味があったが……なんと情に厚い事。
クールで一人で過ごすのが好きな岸本さんが、きょうだいと連携しながら介護するその様子は、家族との繋がりを感じさせた。

何て私は非情でワガママなんだ……自己中心なんだと、思い知らされた気分。

例え理屈に合わなくても、相手に心地よく過ごしてもらう為に。
介護する事で自分が幸せになれる。

とてもそんな人にはなれそうもないけれど。
そういう生き方をしてみるのもいいかもと、一度立ち止まってみる必要があるような気がした。






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Posted byころり