愛情不足の連鎖
実家の母と会う度に、
「何でも話せる親友を作りなさい」と言われる。
こんな会話をしたくないので、極力会いたくないのだが、母の体調が悪いと言うので時々様子を見に行くしかない。
そして会えば、あれもこれもと子供に依存してくる母がいる。
子供に調べて欲しい、子供に考えて欲しい、子供に決めて欲しい、子供に共感して欲しい……そんな事ばかり。
私が耐えかねて、
「子供がいる人って、子供に介護を頼むつもりは無いと言いながら、何かの時にはすぐに「子供に相談するわ」って言うわよね。結局どこかで頼りにしてるんだと感じるわ。それが普通なのかもしれないけど、私は子供がいないから老後を考えると、自分の事は自分で何とかするしかないって強く思う」
と言った。
嫌味過ぎたかな?と思いつつ、母に対して「子供に依存する考え方」について、抵抗したつもり。
すると母は言う。
「子供がいなくても、親友を作ればいい」と。
さらに「そういう親友がおらず、夫とばかり一緒にいるから視野が狭くなり、不安になるのよ」と。
母の主張は強く「外に目を向けて人と関わらないと、老後なんてとても生きていけないわよ」と言った。
そこまで言うなら、母も子供に電話したり頼ったりせず、何でも親友に頼ればいいのでは?
そう思ったが、言葉にならなかった。
実母も義母も同じような事を言う。
子供がいるなら子供に頼る。子供がいないなら友人と助け合えば?と。
よく、「あなたは子供がいないから親の気持ちが分からない」というセリフをあちこちで聞いたり言われたりするが、では逆に私も思う――――「あなたは子供がいるから子供がいない女性の気持ちが分からない」と。
自分は必死に「もっと親を支えて欲しい」と娘にアピールするのに、娘の支えについては「友人を作れ」で解決すると思っている。
母には友人がたくさんいる。
それでも最終的に頼るのが娘なのはなぜ?
多くの人に囲まれている母なのに、母が幸せそうに見えないのはなぜ?
そこには常に愛情不足である母を感じる。
そしてそれが私への愛情不足に繋がっている。
そう思ったが、言葉にならなかった。
実母も義母も同じような事を言う。
子供がいるなら子供に頼る。子供がいないなら友人と助け合えば?と。
よく、「あなたは子供がいないから親の気持ちが分からない」というセリフをあちこちで聞いたり言われたりするが、では逆に私も思う――――「あなたは子供がいるから子供がいない女性の気持ちが分からない」と。
自分は必死に「もっと親を支えて欲しい」と娘にアピールするのに、娘の支えについては「友人を作れ」で解決すると思っている。
母には友人がたくさんいる。
それでも最終的に頼るのが娘なのはなぜ?
多くの人に囲まれている母なのに、母が幸せそうに見えないのはなぜ?
そこには常に愛情不足である母を感じる。
そしてそれが私への愛情不足に繋がっている。
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