義務と責任
今日は朝から気分が憂鬱だ。他人から見ればくだらない事だろう。
でも私は些細な事でも深刻に考え自分で自分を不安の渦に巻き込んでしまう。
朝から気分が重くて深い息も出来ず、何度も深呼吸してみた。
落ち着こうとしてコーヒーを飲む。
薬を飲めば楽になるだろうか?一瞬思ったが、ぐっと我慢した。
その時電話が鳴った。
ナンバーディスプレイで母の名前が表示されていた。
ため息をつく。さらに気分が重い。
私は時々母からの電話に居留守を使うが、こんな早朝にかけてくるのは珍しい。
何かあったのかもしれない。そう思い受話器を取った。
「どう?最近元気?」
母の元気そうな声を聞いて、ホッとするのと同時に電話取らなきゃよかった……と後悔する。
「今大丈夫?何しているの?薬は飲んでいるの?外には出てる?」
次々と聞いてくる母に、「別に変化ないわ」と端的に答えた。
「こんな朝から珍しい。何かあったのかと思ったよ」と私が言うと、
「うん、それがね」と話し始め、ある人の講演会が今日あるので、行こうかどうか迷っていると言う。
「ころりが外出するなら、ついでに車で送ってもらおうと思って」
「……じゃあ今から行くわ」と私は答えた。
外出の予定なんて無い。母に何か頼まれたら余程の用がない限り、私は行くしかないと思っている。それを断る事は自分の中で許されない。
でも母は、「ついででいいのよ。買い物とか行くんでしょ?ついでよね?」と何度も言う。
以前の私なら、いい娘を演じて「うん、丁度外出の用があるから」と言っていたが、最近はそんな気遣いをする余裕はなく、今日は特に気分が悪かった。
「外出の予定はないけど、とりあえず行くわ」と淡々と言った。
母は、「タクシーで行こうかと思ったんだけど、勿体ないでしょ?」と言い訳していた。
私は電話を切ってすぐ、我慢出来ずに安定剤を服用した。
今から母と会うと思うと息苦しくて仕方なかった。心の調子が悪い時に一番会いたくない人かもしれない。
油断すると私の弱った心に入ってくるから。
「こんな朝から珍しい。何かあったのかと思ったよ」と私が言うと、
「うん、それがね」と話し始め、ある人の講演会が今日あるので、行こうかどうか迷っていると言う。
「ころりが外出するなら、ついでに車で送ってもらおうと思って」
「……じゃあ今から行くわ」と私は答えた。
外出の予定なんて無い。母に何か頼まれたら余程の用がない限り、私は行くしかないと思っている。それを断る事は自分の中で許されない。
でも母は、「ついででいいのよ。買い物とか行くんでしょ?ついでよね?」と何度も言う。
以前の私なら、いい娘を演じて「うん、丁度外出の用があるから」と言っていたが、最近はそんな気遣いをする余裕はなく、今日は特に気分が悪かった。
「外出の予定はないけど、とりあえず行くわ」と淡々と言った。
母は、「タクシーで行こうかと思ったんだけど、勿体ないでしょ?」と言い訳していた。
私は電話を切ってすぐ、我慢出来ずに安定剤を服用した。
今から母と会うと思うと息苦しくて仕方なかった。心の調子が悪い時に一番会いたくない人かもしれない。
油断すると私の弱った心に入ってくるから。
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