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待っていたのは見知らぬ人

ころり

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――前回の続き。(▶突然の訪問者

断り辛い訪問


「近くって…どこですか?」

私は美智子さんに住所を教えた覚えはない。

「あの、今〇〇駅の近くにいるんです。確かころりさん家ってこの近くでしたよね?」

そうだ。私は思い出した。
何度か会話をした時、美智子さんの家は私達が通院している心療内科の病院の近くだという話になり、「ころりさんはどの辺りですか?」と聞かれ、つい最寄りの駅名を答えてしまったのだ。

だがまさか突然来るなんて思いもしていなかった。

「そうですけど…どうしたのですか?」

私は状況が飲み込めず、オドオドと聞いた。

「ちょっと近くまで来る用事があって、そう言えばころりさんの家がこの近くだって事を思い出したんです。それでついでに寄らせてもらおうかな…って」

「はぁ…あ、でも、無理です!うち凄く汚いんです!」

私は必死に抵抗した。

相手がまだよく知らない美智子さんでなくても、私は誰かに家に来られるのが苦手だ。

「そんな事気にしませんよ。うちだって汚いですよ」

そう言い美智子さんは笑ったが、来られて嫌だという事が伝わらないのか?そもそも突然来るなんて私にはあり得ない。



もう一人いた


その後も美智子さんに、「ちょっと渡したい物があるんです。玄関先で渡したらすぐ帰りますので」と言われたが、私は家の場所がハッキリ分かってしまう事も嫌だった。

それで、駅近くのコーヒーショップで待ち合わせしましょう、とこちらから提案した。
美智子さんもそれで納得し、しばらくそこで待っていてくれると言う。

私は何がなんだか分からないまま、とりあえず急いで化粧をし着替えて家を飛び出した。


コーヒーショップは空いていて、店内に入るとすぐに美智子さんの姿が確認出来た。

しかし…その隣に見知らぬ女性が座っていた。誰?

私が「お待たせしました…」と二人に近付くと、早速美智子さんは見知らぬその女性を私に紹介した。

「ころりさん、この方ね、以前お話した私の仲間の一人で、真知子さん」

私が何か答える前に、その真知子さんは満面の笑みで私の手を取った。

「ころりさん初めまして!ずっと美智子さんからお話は聞いています。やっとお会いできましたね。嬉しいわ~」

「あ、どうも…こんにちは…」


真知子さんの笑顔が作り笑いに見えて、私の心は完全にシャッターが下りた。

それにもう一人連れてきているなら、電話でそう言ってくれればいいのに…と、美智子さんへの不信感もあった。

だがこの場に来てしまったので仕方がない。私は彼女達と向かい合う形で席に座った。

――長くなってすみません。続きます。(▶仲間という絆






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Posted byころり