絶不調
今日は絶不調だった。
数日前から気分の落ち込みが酷かったが、昨日の夜から胸のざわつきがいつもと違った。
この感じ、久々だ。
全く眠れない。眠ろうとすればする程目が冴えてしまい、さらにベッドに横になるだけで息苦しい。
何度も起き上りベッドに腰かけた。
夜の冷えた空気に体が冷やされると少し心臓の高ぶりが治まる。
眠らなくてはと思い、しばらくしてまた横になるが、すぐに動悸が酷くなった。
結局朝まで全く眠れず、溜息をつきながら顔を洗いに行った。
洗面台の鏡に映る私の顔は青白いを通り越して、なぜか緑っぽく見えた。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
仕事に行くのが嫌だった。
今までのストレスが溢れ出してしまったかのように、私の頭の中は何もかもから逃げ出してしまいたい気分で一杯だ。
それでも仕事に行く日。嘘をついて休む勇気もない。
ただ仕方なく行くべき場所に自分を連れて行く。
会社に着くまでも苦しさは無くならず、それどころか手の震えが止まらない。
途中でコンビニに寄り、お茶を買った。店員からおつりを受け取る時、「ありがとう」と言ってみたが、その声もやはり震える。
どうしよう、どうしよう、元に戻っていく。鬱の私に戻っていく。不安で仕方がない。
私は慌てて安定剤を服用した。
それでも動悸も震えも止まらなかったが、薬を服用したという事実が私を少しは安心させた。
仕事中は周囲に私の不調がバレないように必死だった。
結局退社時間まで薬の効果は感じられず、私の脳は興奮状態だったように思う。
帰宅し、ソファに倒れ込んだ。
やっと帰ってきた。今日が終わった。疲れた。
ふーっと意識が遠のく。今頃薬の効果が?遅過ぎる。
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