ウンザリ
メールの翌日、やはり母から再度電話があった。
どうしても私と会話をしないと気が済まないらしい。
さすがに今度も居留守を使う訳にいかず、受話器を取った。
「昨日連絡しなくてごめんね」
思ってもいないが、一応謝る私。
「いいのよ、忙しいのでしょう?仕事だったの?」
母にそう聞かれ、私は「そうよ」と嘘をついた。
すると母は嬉しそうな声で、「だったら明日以降は休みよね?」と聞いてきた。
胸がザワザワした。嫌な予感がする。
母は私の返事を待たず、「早速優子ちゃんのお母さんに言ってみるわ」と言う。
話が見えない。だが大体の予想は出来た。またか……と思う。
優子は私と幼馴染で、母同士が現在も仲が良い事から、度々母から彼女の事を聞く。
今まで何度も断ったが、母は諦めず私と優子に交流を復活させたいらしい。
「暖かくなってきたしね、4人で一緒にランチしようって言ってるの」
どうせそう言ってるのは母だけだと想像がつく。押し付けもいいところ。
私は意識的にイライラした口調で言った。
「だからぁ……優子と会っても話す事なんて無いし、お互い気まずいだけだから!もうやめてよ」
私にしては感情を出した方だと思う。
だが母はそれ以上に感情的な声で言った。
「どうして逃げるの!いつまでもそんな感じだから友達が出来ないのよ!」
――40代にもなった大人が親から言われる言葉だろうか?
私は吐き出すように言った。
「……子供がいる人と話すって気を遣うばかりで疲れるのよ」
私の最後の言葉が終わるか終わらないかのうちに、母は言葉を被せてきた。
「それは相手も同じ!子供のいる人だってころりと話すのは疲れるのよ!」
……もういい。もうウンザリ。
どうしてここまで言われる必要があるのか?お互い気疲れしてまで会う理由って何なの?さらにそれを強要する親……。
でもこれで終らない。きっとまたしばらくしたら母から同じ電話がある。
私が母の希望通りにならない限り、母は納得できないのだから。
私は意識的にイライラした口調で言った。
「だからぁ……優子と会っても話す事なんて無いし、お互い気まずいだけだから!もうやめてよ」
私にしては感情を出した方だと思う。
だが母はそれ以上に感情的な声で言った。
「どうして逃げるの!いつまでもそんな感じだから友達が出来ないのよ!」
――40代にもなった大人が親から言われる言葉だろうか?
私は吐き出すように言った。
「……子供がいる人と話すって気を遣うばかりで疲れるのよ」
私の最後の言葉が終わるか終わらないかのうちに、母は言葉を被せてきた。
「それは相手も同じ!子供のいる人だってころりと話すのは疲れるのよ!」
……もういい。もうウンザリ。
どうしてここまで言われる必要があるのか?お互い気疲れしてまで会う理由って何なの?さらにそれを強要する親……。
でもこれで終らない。きっとまたしばらくしたら母から同じ電話がある。
私が母の希望通りにならない限り、母は納得できないのだから。
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