眩暈と吐き気
昨年、抗鬱剤の断薬をしてから、ずっと体調が悪かった。
慎重に少しずつ減薬しているつもりなのに、眩暈が酷くなる一方。
最初は眩暈だけだったが吐き気も伴うようになり、これは本当に抗鬱剤が原因なのか?何か別の病気ではないのか?と不安になった。
病院で検査をすれば一つずつ不安要素を消す事が出来るのに、なかなか足が向かなかった。
何か病気だと告知されるのが怖くて病院に行けない。
病気でなくても、あれもこれもと辛い検査をされるのが苦痛だ。
この年齢ともなれば悪い箇所が出ても仕方がないのに、それを冷静に受け止められる強さがない事が一番の悩み。
病気になる事よりも、それを乗り越える精神力の無さが辛い。
そんな中、知人が乳癌だという事を聞いた。
それも立て続けに二人。どちらも私と全く同じ年齢だ。
全く他人事ではないこの知らせに、私の不安は膨らむばかり。
いつか自分もそうなったら?こんな事を考えるのは不毛だと分かってはいるが、不安で仕方がない。
知人を心配するより自分の心配。自分の事しか考えられない小さな人間だと自分でも思う。
その知人はどちらも子供がいる。
そのうちの一人が言っていた。
「自分が乳癌だという事より、子供の事の方が気になるわ。さっさと手術を済ませて子供の卒業式には元気に出席したい」
母は強し。
凄い、尊敬する。
私は守るべき者がないからこんなに弱いのだろうか。
私が母になっていたら、もっと強くなれたのだろうか。
とてもそうは思えないけれど。
そうこうしているうちに、いつの間にか眩暈が減ってきた。
まだ日によっては吐き気があるが、以前よりは良くなっている。
やはり断薬の離脱症状だったのだろう。
少しホッとすると同時に、また定期検診から足が遠のきそうだ。
そのうちの一人が言っていた。
「自分が乳癌だという事より、子供の事の方が気になるわ。さっさと手術を済ませて子供の卒業式には元気に出席したい」
母は強し。
凄い、尊敬する。
私は守るべき者がないからこんなに弱いのだろうか。
私が母になっていたら、もっと強くなれたのだろうか。
とてもそうは思えないけれど。
そうこうしているうちに、いつの間にか眩暈が減ってきた。
まだ日によっては吐き気があるが、以前よりは良くなっている。
やはり断薬の離脱症状だったのだろう。
少しホッとすると同時に、また定期検診から足が遠のきそうだ。
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