年賀状や歳暮の必要性
この時期になると歳暮や年賀状で忙しい……多くの人は。
私は歳暮を送る人は一人もいないし、年賀状も毎年20枚もあれば足りる。
前回の記事とも繋がるが、年賀状の事でもその数を嬉しそうに話す人がいるのが不思議だ。
ある日、「ころりさん、年賀状はもう準備した?」と聞かれたので、
「いいえ、まだです」と答えると
「えぇ?急がないと間に合わないわよ!」と驚かれた。
だが私は、
「大丈夫です。少ししか出さないですし。それに元旦に届かなくてもいいし」と言った。
するとその女性はさらに大袈裟に驚き、
「えぇ⁉それはマズイでしょ!元旦には絶対届かなきゃ失礼よ!」
そう言われればそうだな、と思った。
下手に遅れて出すと、だらしなく思われるような気もした。今年こそは早く準備しよう。
「そうですね。またそのうち準備します」と私は答えた。
すると彼女は話し始めた。
「うちなんてね、毎年300枚も出すの。だから大変。ほとんど主人の関係なんだけどね。役職が付くと付き合いも多くなってさらに増えて大変なのよ。私の分は友達だけだから100枚程度。少ないでしょ?」
余計な言葉があるような気がするのは私だけだろうか?
それをスルーするにしても、100枚も出す友人がいるなら、決して少ないとは言わないと思うけれど。
私は思い切って言ってみたくなった。
「私、年賀状って来年からやめようかなと思っているんです。無駄かなと思って」
もし言ってみたらどんな反応だっただろう?勇気がなくて言えなかったが。
それにしてもこの時期、歳暮や年賀状にパワーを注ぐ気持ちが理解出来ない。
大変だ大変だと言いながらも、それを省略する事なんてあり得ないと興奮し始めるし、見ている限りそれらを楽しんでいるように思う。
人付き合いのバロメーター?
とすれば私にはたった20枚の人付き合いしかない。
それも全て形だけのもの。
もし私も彼女のように300枚以上の年賀状を出す状況に置かれたら、人に囲まれているような気分になれるのだろうか。
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