内弁慶
動物病院に行った。
犬が年を取るのは早い。
小さな赤ちゃんの姿で我が家にやってきた愛犬も、人間の年齢にすればいつの間にか私の年齢を追い越していた。
そんな老犬なのに、いつまでも無邪気。ペットは永遠に子供だから愛おしい。
私の愛犬は最近私に似てきたのか?少し引っ込み思案になった。
動物病院に入っていくと、待合室には大勢の飼い主とペットがズラリと並んでいる。
最初、愛犬はその子達と目を合わせられない。
あちらは興味津々でこちらを見てくれているのに、愛犬は気付かないフリをしているかのように、どこか別の方向を見る。
その様子を見ていると、愛犬の心理が手に取るように伝わってきて面白い。
そして愛犬は私に助けを求めるように、チラリ、チラリ、と私の顔を見上げる。
私は笑いながら、
「ほら、みんな可愛いね。良い子だね」と愛犬に言いながら、相手の飼い主とペットに挨拶をする。
ペットの飼い主同士はすぐにフレンドリーになるのが不思議。
隣に座れば気楽に話しかけたり、見知らぬ人同士なのに一緒に笑い合ったり。
こんな性格の私でも、なぜか動物の飼い主には気楽に話しかける事が出来るのが自分でも驚き。
誰もが間に猫や犬がいると和やかな雰囲気になる。恐るべし動物の力。
私が相手の犬に笑いかけると、あちらの飼い主も私の愛犬に話しかけてくれた。
「可愛いわねー。尻尾振ってくれているの?良い子だね」
見るといつの間にか、私の愛犬が尻尾をピーンと立ててフリフリ振っていた。
どうやら調子が上がってきたようだ。
その後はテンションが上がりっぱなし。
最初の犬見知りはどこへやら。
私の膝の上で嬉しそうに笑いながら、尻尾は止まる事なくフリフリ。
遊んでほしくて首をグーンと伸ばし、隣に座っている犬に挨拶に行こうとする。
それでも途中で、チラリチラリと私の顔を確認する事を忘れない。
「ちゃんと見てる?」
「そこにいるよね?」
そんな声が聞こえてくるようだ。
膝の上にいるその小さな重みと温かさを感じる時、私はとても幸せになる。
誰もが間に猫や犬がいると和やかな雰囲気になる。恐るべし動物の力。
私が相手の犬に笑いかけると、あちらの飼い主も私の愛犬に話しかけてくれた。
「可愛いわねー。尻尾振ってくれているの?良い子だね」
見るといつの間にか、私の愛犬が尻尾をピーンと立ててフリフリ振っていた。
どうやら調子が上がってきたようだ。
その後はテンションが上がりっぱなし。
最初の犬見知りはどこへやら。
私の膝の上で嬉しそうに笑いながら、尻尾は止まる事なくフリフリ。
遊んでほしくて首をグーンと伸ばし、隣に座っている犬に挨拶に行こうとする。
それでも途中で、チラリチラリと私の顔を確認する事を忘れない。
「ちゃんと見てる?」
「そこにいるよね?」
そんな声が聞こえてくるようだ。
膝の上にいるその小さな重みと温かさを感じる時、私はとても幸せになる。
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