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変化

ころり

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いつかこの地域から抜け出したい。
この井戸端会議が見えない場所に行きたい。

そう思いながら10年以上が過ぎた。

今から思えば、30代前半の頃が最もキツかった。
子育て世代が集まる新興住宅街。
周囲は小学生がいる家庭がほとんどで、毎日のように母親と子供が道路に溢れ、井戸端会議が終わらない。

その間を通り過ぎるのが苦痛だった。
その笑い声を聞いているのが辛くて、いつも窓とカーテンをしっかりと閉めた。

今もそれは変わらない。
相変わらず井戸端会議をしているし、おせっかいを言いに来る主婦も健在。

だがいつの間にか、私の気持ちは以前のような追い詰めらた感じではなくなった。

諦めだろうか、慣れだろうか。

やっぱり嫌だ、抜け出したい!と、今でも発作的に思う日も多々あるが、こんなものかな、と思える日も増えた。

先日庭の手入れをしていたら、近所の主婦が玄関から顔を出した。
昼前の11時頃だったと思うが、その主婦はまだ寝間着姿で、髪の毛もボサボサなままだった。

チラリと周囲を見ただけで、その主婦は素早くポストを確認しただけで、すぐにまた玄関の中に入っていった。


私はその主婦がずっと苦手だった。

ボス的存在でいつもママ友達に囲まれ、常に井戸端会議の中心にいた。

時々私も話しかけられる事があったが、いつもどこかで見下されてるような気がしていた。

「ころりさんって大人しそうだものね」

彼女が言ったそんな言葉が私の頭に残っている。

いつも大きな声で笑いながら私の家のすぐ近くで井戸端会議が繰り広げられるのも、私への当てつけではないか?自分はこんなに友人に囲まれていると見せつけたいのか?私との違いで優越感に浸りたいのか?

これ以上ないぐらいひねくれた私は、彼女の姿を見る度そんな風にさえ感じた。

だがここ最近、その彼女の雰囲気が変わったように思う。

夕方には相変わらず元気な声で井戸端会議をしている姿を時々みかけるが、先日のように昼頃でも寝起きのような姿だったり、時々顔を合わせても以前のような毒を感じなくなった。彼女自身に生気がないというか。

彼女の子供達が大学に進学し、家を出た事で何か気持ちに変化があったのだろうか?

だからといって私と親しくなる訳でもなく、挨拶する程度の距離感は変わっていないが、周囲のそういった変化は私の気持ちの変化にも繋がる。

ずっと同じ場所にいるからといって、ずっと同じ環境だとは限らない。何かが変化する可能性もある。

そう思うと、近所だけでなく職場でも同じ事がいえるのかもしれない。今が嫌でも我慢すれば……。
そう自分に言い聞かせているが、なかなかそこは気持ちの切り替えが難しいところ。




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Posted byころり