ズケズケ





先日の事故以来、首と肩の周辺が痛い。
激痛という訳ではないが、まるで寝違えたかのような状態が続いており、ある一定の方向に首を曲げるとピクッと痛みが走る。

「そんなの相手の保険を使わなきゃ」

先日来ていた義母はそう言っていたが、車や入院した費用を出してもらうだけで十分。今のこの痛みも、事故以来だと思ってはいるが、もしかしたら本当は別の事が原因で偶々痛むだけなのかもしれない。

私は時々通っている整骨院に行った。
久々に行くその整骨院は、院長が女性だ。

年齢は50代半ばといったところ。
サバサバしていて少し口調が強いので苦手なタイプなのだが、スタッフが多いので待ち時間が少ないのが良いところ。

優しいスタッフが担当してくれるかもしれないし……そう期待しながら私は診察台の上でうつ伏せになった。

「久しぶりね。どうかした?」

頭上に人の気配がして、そう声をかけられた。
声の主はその場に腰を下ろし、私の体をマッサージし始めた。

この声、院長だ。
残念、と気分が落ち、それだけで逆に体に力が入る。

「ちょっと首と肩の辺りが痛くて」と、私は症状を伝えた。

「あ~、張ってるわねぇ」と言いながら院長はその周辺を触り始めた。
むやみに揉む事は良くないと、シップとテーピングをし、それ以外の箇所を引き続きマッサージ。

「逆の肩も腰も張ってるわねぇ。痛いのでかばってるのかしら」と院長は言った。

そうかもしれない。



「今も仕事してるの?」と聞かれたので「時々」と答えると、「子供は?いないんじゃなかったっけ?」とズケズケ。

あまりにハッキリと何でも口にするので、逆に傷付く暇もない。

「そうです」と答えると、

「じゃあもっと働きなさいよ。日頃家でゴロゴロしてるんでしょ?体にもっと筋肉つけなきゃ!だからちょっとした事で体を痛めるのよ。忙しく動いて体力つけなさい」

ズケズケズケ。

面倒な人だなぁ、相変わらず。

それに、どうして患者に対してタメ口なのか?こういう治療院によく行くが、大抵は男性の院長は言葉遣いが丁寧な人が多い。それに反して女性の院長はタメ口で口調が強い人が多いと思うのは気のせいか。

「そうですね」と私は適当に返事した。

だが院長は続けた。

「それにもっと笑顔で元気よく!いつも沈んだ顔をしていると体も不調になるんだから」

はぁ……、重すぎる。
まさか整骨院に来てここまでお説教されるとは。
悩み相談に行ったつもりはないが、いつもにも増して私の顔が暗かったのだろう。そんな暗い顔をして「痛い痛い」と言うのを見て、イライラしたのかもしれない。

治療後、院長に、「良かったら私がやっているヨガ教室に来てみたら?」とパンフレットを渡された。

だが治療もヨガも、相手を好きになれるかどうか、それが重要だと思う。
家につくと、私はパンフレットをゴミ箱に捨てた。




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Posted byころり
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