お盆の集まり
正月にお盆、親戚が集まるこの時期。
特に仲が良い訳でもなく、会ったからといって会話も弾まない。お互い気を使いながらその場にいるだけなら、いっそ会うのをやめればいいのに……と思うが、それは親が望まない。
8月に入り、実家の親から電話がかかってきた。
私の兄の家族が、お盆に帰省する連絡だ。
日付を合わせて私に来いと言う。
今年はお盆の期間、私の夫は出張で家を留守にしている為、私一人で実家に行かねばならない。
せめて夫が一緒なら気持ちも少し楽になるが、一人対、兄の家族となると色々と気分が重い。
私は、夫が留守なので、
「今年は日をずらして、夫が一緒に行ける時にするわ」と言ってみたがダメだった。
「どうして?兄家族と会えるせっかくの機会なのに。会わなきゃダメよ」と母は譲らない。
それでも「やめておく」と言い張り、自分の意思を通せば兄と会う憂鬱な気分からは解放されるのかもしれないが、次は母に対する罪悪感で落ち込む事になるだろう。
時々兄妹が会うというのは、私の為でも兄の為でもなく、母の為なのだ。
結局押し切る事も出来ず、私は一人で実家に向かった。
久々に会う甥や姪は、想像以上に成長していて驚いた。
この年頃の子供というのは少しの期間で急成長し、見た目以外にも、話し方、受け答えが大人びてきている事に関心する。
私も歳をとる訳だ。
しかし相変わらず子供が苦手な私。
中学生、高校生ともなれば子供……という訳でもないが、それでもその年頃の若者に何を話せばいいのか分からない。
「部活は?塾は?忙しいの?」
それぐらいしか思い浮かばず話が続かない。
甥達も、聞いた事には返事してくれるが、それ以上私に何か話しかけてくる訳でもなく、大人達の間で退屈そうにスマホを眺めている。いかにも連れて来られましたという感じ。
こうして会っていても、私は彼らと血の繋がりを感じず、正直可愛いという感情がない。
だがそんな私とは反対に、母は嬉しそうに孫にばかり話しかけていた。
この年頃の子供というのは少しの期間で急成長し、見た目以外にも、話し方、受け答えが大人びてきている事に関心する。
私も歳をとる訳だ。
しかし相変わらず子供が苦手な私。
中学生、高校生ともなれば子供……という訳でもないが、それでもその年頃の若者に何を話せばいいのか分からない。
「部活は?塾は?忙しいの?」
それぐらいしか思い浮かばず話が続かない。
甥達も、聞いた事には返事してくれるが、それ以上私に何か話しかけてくる訳でもなく、大人達の間で退屈そうにスマホを眺めている。いかにも連れて来られましたという感じ。
こうして会っていても、私は彼らと血の繋がりを感じず、正直可愛いという感情がない。
だがそんな私とは反対に、母は嬉しそうに孫にばかり話しかけていた。
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